してはイケナイ恋

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私は中高一貫の女子校に通っていてかれこれ4年ほど同い年の男子と関わっていない。

そんな私は高校から数学を塾で予習することになった。そこで出会ったのは某有名大学に通う大学1年生の先生(3歳上)。
初めて会った時は優しそうな先生だなという印象で偶然にも同じアーティストが好きというどこにでもいるような先生という印象だった。

しかし、私の誕生日に一大事件が起きた。

いつものように自習室で自習をしていると後ろからポンッとお菓子やらシャー芯やらが飛んできた。何事かと思い、振り返ると「あ、シャー芯間違えた…。これ(お菓子)、誕生日。おめでとうございます、」
と不器用に呟く先生。心底びっくりしたのと同時に誕生日を覚えていてくれたことにとても感動した。
それからというもの先生のことを意識してしまい、私は恥ずかしくて目すら合わせられなくなってしまった。

時は流れ2月のバレンタイン。
私はお世話になっている先生に授業終わりに手作りのマドレーヌをあげた。すると先生は「わぁ、手作りですか…ありがとうございます、」と丁寧にポケットに入れてくれた。

そしてまたまた月日は流れホワイトデーの日もたまたま塾が入っていた。
貰えないだろうなとは思いながらもお返しを少しばかり期待しながら授業を受け、そして終わりの時間がやってくる。

授業終わりいつものようにアーティストの話をしていると「これ、お返しです。」と先生がおもむろにポケットからうさぎのキーホルダー付きのチョコレートをくれた。

その時の先生の顔はどこか照れているようでとても可愛らしかった。


私にとって先生は「大好きな人」だけど
きっと先生にとっては私はただの「生徒」

伝えてはイケナイこの気持ちにどう蓋をすればいいのか。

17歳の私にはまだ方法が見つかりません。


written by ピピマル

エピソード投稿者

ピピマル

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