ドラマみたいな告白

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付き合って一年になる、今の彼氏についてのエピソードです。
彼は、大学のゼミの1つ上の先輩でした。勉強にストイックでポーカーフェイスな彼に対して、最初は近寄り難く感じていました。しかし、少し怖い雰囲気とは裏腹に、後輩の面倒見が良く、周囲への気配りができる人だと気付き、徐々に惹かれていきました。そんな彼は、周りからの信頼も厚く、男女問わず友人も多いのですが、恋愛にはまるで興味がない様子でした。勇気を出して私からアプローチしたことで仲は深まりましたが、脈は無い様子で、食事や遊びに誘うのもいつも私からでした。
4回目の食事中も相変わらず、「今は彼女欲しくないんですか?」「モテそうなのに」とあからさまに好意のあるフリをしても、帰ってくる返事は『今はいいかな』『モテたらいいよね』と気のない返事ばかり。きっと、彼の中で私はただの女友達なんだ…と諦めかけていました。食事を終えた後、駅で解散し、改札に向かおうと彼に背を向けた瞬間、いきなり彼に右腕を掴まれました。驚いて振り替えると、彼は私の目を真っ直ぐ見つめて一言、『好き』と言いました。全く想像していなかった展開への動揺と嬉しさで、思わず泣いてしまった私の肩を、彼はそっと抱き寄せてくれました。
当時のことを彼に話すと、『恥ずかしいから、思い出させないで…』と顔を赤らめるのが可愛くて、つい何度も話してしまいます。あの、ドラマみたいな告白は、一年たった今も鮮明に覚えている、素敵な思い出です。

written by おはぎ

エピソード投稿者

おはぎ

女性 投稿エピ 1