約6年の想いの行方は…

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これは、私が中3の卒業式の日の話です。
当時、小学校3年生の時からずっと好きだった男の子がいました。彼は運動神経抜群で学校では常に学年1位を取るほど頭もよくてカッコいい完璧な男の子でした。もちろん、彼を好きな女の子は他にもたくさんいました。私もその1人でしたが、彼は女の子と関わることがほぼなく、とてもクールで常に陽キャのサッカー組にいました。唯一関わることができたのは、私が男っぽい性格でサッカーが大好きだったため、休み時間に男の子たちとサッカーをして遊ぶときに、彼もいたくらいです。こんな男っぽい性格だし、彼はとてもクールで恋愛にも興味がなさそうな人だったので、絶対に振り向いてはもらえないなと思って雲の上の存在として見ていて、付き合うどうのこうのより、憧れの存在として見るようになっていました。
そして、月日は流れ、中3の時に同じクラスになりました。中学生にもなると、さすがに男の子とサッカーをして遊ぶことはなくなり、彼とはクラスで時たま話すくらいしか関われませんでした。
そして、卒業式の前日くらいに、私は母にその男の子について話しました。かっこいいんだよねっていう話をして、告白するとかそんなことは思っていませんでした。遂に、卒業式当日、私は彼の名札をもらうことで頭がいっぱいでした。卒業式も終わり、中庭でみんなが写真を撮り合っている間、私は彼のいるサッカー部に割り込み、周りにサッカー部がいる中、勇気を出して名札を交換してもらいました。「高校行っても頑張ってね!」と精一杯の言葉をかけ、私は近くにいた母の元へ帰りました。しかし、母が「もう今後会えるか分からないんだから、告白してきちゃいなさい!」と背中を押してくれ、再びサッカー部の軍団の中に割り込み、サッカー部に見守られながら彼に「ずっと好きでした。付き合ってください!」と伝えました。すると、「じゃあ…春休みどっか出掛ける?」と返事が返ってきて、私はこれがOKというサインなのかはっきり聞きたくて、「返事は…?」と聞きました。すると、「いいよ」と言ってくれ、私は嬉しくて嬉しくて、すぐさま周りの友達にはしゃぎながら報告してました。それから、春休みに一度だけ、映画デートに行きました。ほんとにほんとに嬉しくて、当時撮ったプリクラは今でも思い出に取ってあります。
彼は、サッカーが強くて頭の良い高校へ進学したため、邪魔しては悪いと思い、全く連絡を取らない日々が2週間ほど続きました。薄々もう終わりかなと思っていた頃、彼から突然LINEがきて「もう別れよう」と言われました。ほんとに悲しくて辛くてなかなか忘れられませんでしたが、今ではほんとに良い思い出です。たったの2ヶ月ほどでしたが、ほんとに幸せでした。ちょうど1ヶ月記念日が私の誕生日で、0時ぴったりに「誕生日おめでとう。今度、また出かけようね」って言ってくれた時は、嬉しくて思わず泣いてしまいました。あの時、母の言葉がなかったら、当時付き合えなかったと思います。
今ならもっと上手く付き合えてたのかな…と甘酸っぱい思い出に浸ることもあります。

written by れい

エピソード投稿者

れい

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