高校3年間で3回同じ人に恋に落ちちゃいました

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私と彼(ゆうや君)と出会ったのは高校1年生でした。たまたま出席番号が前後だったので、最初の席が前後だったのに加えて、部活も同じ(陸上部)だったので意気投合し、すぐ仲良くなりました。
私は高校入学前まで全く男の友達がいなくて、最初は怖かったのですが、彼と仲良くなったことをきっかけに男の子の友達も増えていきました。
授業のグループワークで「2人ってベストコンビだよね」や、部活でも「2人って本当に仲良いよね」と言われる事がよくありましたが、その時はまだ彼の事を友達としか認識していなかったので「またまたぁ」と笑って聞き流していました。
そんな中、高校1年の夏休み明けに彼が体調不良で学校を1週間ほど休みます。
私は彼とLINEで学校で何があったなどをやり取りをしていました。
そしたら彼から『はやく会いたい』と突然LINEが来て、私の頭の中が???となっている間に彼が『みんなに』と来て、私は思わず『倒置法かい!笑』と返信しました。
そう返信した瞬間に心臓のドキドキが止まらなくなり、「私は、はやく会いたいよ…。もしかしたら私、この人の事好きかもしれない…」と思いました。
もっと沢山同じ時間を共有したい、その思いとは裏腹に彼は部活を退部し、次第に話す機会も減りました。話したい…会いたい…、思えば思うほど意識してしまう、そんな自分が大嫌いでした。

高校2年生に進級する時のクラス替えで私は彼と再び同じクラスになりますが、いつの間にか私の恋心は冷めていて最初は何も思いませんでした。
そんな中、再び転機が訪れます。
私と仲がいい男の子の友達(けん君)と大学の話をした際に、お互いたまたま同じ大学(H大学)のオープンキャンパスに行く予定(地元からはかなり離れている大学)だと知り、けんくんが「他にも行く人いないか探してみる!」と言い、見つけた人が彼(ゆうや君)でした。
夏休み、日帰りで3人でのオープンキャンパス、新幹線などでの移動でした。彼とは進級してからほとんど話していなかったのですが、久々に彼と話せて本当に楽しかったです。オープンキャンパスの帰りにけん君が「俺とゆうや、マジでこの大学合格するわ」と言い、私も頑張ってH大学に合格しようと心を決めました。

それから2ヶ月くらい経って彼が誕生日を迎えます。
私は「おめでとう!何かご飯奢るよ〜!」とLINEをして、学校外で初めて彼と会って出かけました。
その日から2週間に1回ほどの頻度で彼と学校外で会っては様々なカフェを巡っては将来の夢や今抱く不安など、様々な事を語り合いました。お互い仲がいい友達感覚でした。(学校内では全くと言っていいほど話してませんでした。)
そんな日々が続いたある日、その日は大粒の雪が途中から降ってきました。私は傘を持っていなかったのですが、彼はさりげなく傘の中に私を入れてくれました。相合傘、その時の彼の優しさや表情を見て、私は高1の夏ぶりに心臓がとてもドキドキしました。
「やっぱり、私この人の事が好きだ。」
でも、私は今の関係を壊したくない思いが強すぎて、彼に「好き」と言えませんでした。
私よりもいい人なんてこの世に沢山いるから、その人と幸せになって欲しいなぁ、私は彼の隣にいるべきじゃ無い、私じゃ幸せに出来ない。と毎日自分に言い聞かせてました。

そんな、モヤモヤした想いの中、彼に3月下旬(私の誕生日の翌日)に遊ぼうと言われ、私は「誕生日の翌日だから何かあるかもしれない…!」と少しだけ期待します。

しかし、彼から私の誕生日の日に「ごめん、明日遊べない」とだけLINEが来ました。友達からの「誕生日おめでとう」のLINEで溢れていたトークに、その一言だけが刺さりました。私は「全然大丈夫、また今度遊ぼうね」と返信をし、そこで彼とずっと続いていたLINEのトークが途切れます。涙は出てきませんでした。でも心はずっと悲しいままでした。

もう、彼を好きだと思うのは辞めよう。
そう心のどこかで決意しました。
 
高校3年に進級し、彼とクラスも離れて、もう関わる機会も無い、受験頑張ろうと心を切り替えてました。
次第に部活や勉強、学校祭の準備などで忙しくなり、彼の事を考える時間は減りました。
彼とのあの日々はいい思い出だった、と自分で整理出来る様になりました。

そして、卒業。
私は、オープンキャンパスの日の約束を守るために、H大学に合格しました。
卒業式の後、私は高校3年間お世話になった沢山の人に『卒業おめでとう』とLINEを送っていました。
「ゆうや君にも送るべきかな…、一応高校1.2年はお世話になったから送ろうかな。」
『卒業おめでとう』とLINEを送りました、約1年ぶりに彼と文面上で会話しました。会話を進めていくと、次第に高校2年のカフェ巡りをしていた頃を思い出し、いつの間にか『あのカフェ、もう一回行かない?』と送ってました。久々に対面した彼は昔と何一つ変わらない笑顔で私と会い、今後の話や、この1年間の話をしました。
それからも2回ほど3月中に会いました。
会ってる時は何も思わなかったのですが、彼と別れた途端、寂しさが襲ってきて「私、やっぱり好きじゃん。3年間で3回同じ人に恋してるなんて…、その癖、何も言わないなんて、自分情けなさ過ぎるよね…」
「彼には幸せになって欲しい。こんなにも幸せになって欲しい人が居るなんて…」
彼が好き、でも隣にいるべきなのは私じゃ無い、もっと素敵な人が居るはずだという葛藤に、私は毎晩泣いていました。

彼はH大学では無い大学への進学が決まっていて、お互い地元を離れるので、最後くらいちゃんと思いを伝えようと腹を括って、彼に電話をしました。
30分くらいいつも通りたわいも無い話をして、彼が「またかけるね」と言いかけた時に「待って…、あと一つだけどうしても言いたい事があるの」と言い、
「私、今通話してる人が好きなの」と言いました。
そしたら、彼は「まだ地元離れない?離れる前に会って話をしよう。」と言います。
私が地元を離れる前日に私は彼と会います。
そこで、私は3年間好きだった事、友達としてこれからも仲良くして欲しい事、そして誰よりも幸せになって欲しい事を願っている事、、私の思いを直接伝えました。
彼はしばらく考えて「この3年間、沢山の事があったけど、俺にとって今の1番の幸せはお前と一緒にいる事だよ。」と言ってくれました。
「じゃあ…、今度からは彼女として電話してもいいですか?」
「もちろん、遠距離だから辛いかもしれないけど、お互い頑張ろうね」
泣いちゃいました。
彼とハグをして、翌日私は地元を離れました。4月から、約束を交わしたH大学に入学しました。
彼も新天地で頑張っています。
今はコロナで会いに行けませんが、コロナが終息したら彼に会いに行こうと思います。
 
今思えば、高校1年生の最初の席が前後で無ければ彼と仲良くなる事も無かったと思います。
運命ってあるんだな、と。

まだ自分に自信はありませんが、彼を私なりに幸せで包んであげられるように頑張っていきたいと思います。

written by あーちゃ

エピソード投稿者

あーちゃ

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