笑われたバレンタインデー

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私が小学6年生の時でした。面白く人気がある同じクラスの男の子を好きになりました。引っ込み思案の私は彼と話す機会は全くなく、想いを伝えようとは考えてませんでした。
バレンタインデーが近づいてきたある日のことです。小学校を卒業した後に引っ越すこと、中学校が変わってしまうことを耳にしました。
私はこのままでは後悔したくないと思い、バレンタインデーにチョコを渡そうと心に決めました。
バレンタインデー当日…。帰りの会が終わってすぐに教室を出て下駄箱に向かいました。彼の下駄箱入れにチョコを入れました。名前は書かず「ずっと好きでした」とだけ書いた手紙と一緒に。
次の日の朝、登校して下駄箱で彼の友達から声を掛けられました。「お前、昨日アイツにチョコ渡した?」と彼を指をさして聞いてきました。渡すことは誰にも言ってないし名前も書いてなかったのに…なんで分かったの…?私はワケが分かりませんでした。「帰りの会が終わって一番に教室出て行って下駄箱に置いたんだろ?あいつ、一番嫌なやつからもらったって泣いてたぞ(笑)」と大笑いしてました。「ちなみに昨日のチョコ、俺が食べてやったから(笑)うまかった。ご馳走さーん(笑)」ここまで言われるとバカにされてるとしか思えませんでした。
結局、彼とは小学校を卒業とともに離れましたが、中学入学してからもしばらくはそのバレンタインデーのことで噂され笑われ者になってしまいました。

written by ルア

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ルア

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