カンガルー

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私が通ってた2年制短大は、毎年12月になると2週間だけ、オーストラリアから留学生が15人来ます。
私が2年生のときに来た留学生の中に、先住民族アボリジニの血を引く『サミュエル(略してサム)』という男性がいました。背が高く、カッコいいのに…ヤンチャで、チャラくて、よく寝坊して、先生に怒られて…いわゆるダメ男ですね…(笑)でも、とても優しい人でした♪
そんなダメ男だけど、カッコいいサムを私はいつも目で追っていました。ただ、私は英語力重視の学科に入ってて、しかも国際交流委員会という英語重視の委員会に所属しているくせに、英語を話すのが苦手で…あまりしゃべることが出来ませんでした。
なので、同じ学科・同じ委員会で英語ペラペラなハーフの同級生(××ちゃん)がとても羨ましかったです。だって、いつもサムと楽しそうに話してるの、この××ちゃんなんだもん…。
でも、一緒にツーショットを撮るようになってから次第に仲良くなっていきました♪
ある日、私は2時限目スタートだったため遅くにスクールバスに乗って発車を待ってると、朝早くから調理実習の授業があるはずのサムがスクールバスに乗ってきました!
彼は私の隣に座り英語で『ハイ!また寝坊しちまったよ…!』と言い、続けて『調理実習の教室がどこだかわかんないんだ』と言ってきました。なんて説明すればいいかわからず、スマホで『案内する』という意味の英語を検索して『私が案内するね!』と英語で言うと日本語で『アリガトウ!』と言ってくれました♪
無事に案内することもできてホッとしました♪
留学期間がもうすぐ終わる頃、委員会で留学生たちに習字を教えるという企画がありました。そして、私が担当する留学生はなんとサム!
緊張しましたが、写真を撮りながら『こうやって…こう書くんだよ』と教えていました。この時間は私にとって幸せな時間になりました♪
そして、留学期間が終わる最後の日、委員会で留学生たちを交えたお別れパーティーを開きました。どうしても最後、オーストラリアに帰る前にサムとお話したくて…静かに背後に回り込んで後ろからギュ!とすると『ワ!誰だ誰だ!(笑)』と言い私を見つけて『あ!○○だ!』と私の名前を呼んでくれました♪いっぱいお話ができてよかったです♪
パーティーも終わり、片付けていると『○○!』と呼ばれ後ろを振り返るとサムがいました。何かなと思い近づくと『プレゼントだよ!』とオーストラリアのお土産の定番、可愛いカンガルーのキーホルダーをくれました!❤️
『ありがとう!』と言い抱きつくと優しく抱きしめてくれました♪
そして、サムはオーストラリアに帰っていきました。
あれ以来、サムとは連絡を取っていませんが…元気でいてくれたら嬉しいです♪

written by My dear

エピソード投稿者

My dear

女性 投稿エピ 11

この歳にして恋愛経験豊富な20代です(笑)現在、30も離れたオジサマ彼氏と交際中❤️よろしくお願いします♪