今の彼氏を好きになったきっかけです。
当時はお互い隣の席でよく冗談を言ったり喋ったりする仲でした。私はその時他に好きな人がいたのですが、彼は私のことを好きでいてくれたみたいです。
しかし、私の好きな人には彼女がいることが判明して、諦めなきゃなあ…と思っていたところでした。
センター試験、結果から言うと私は大失敗してしまいました。試験終わった直後は手応えがあったので、尚ショックでした。
希望大学の判定が配られ、結果はD判定。今までの模試ではB判定かC判定は取れていたのでとても辛かったです。この時は隣の席に彼が居たので、「えーめっちゃやばい笑」と冗談を言ってなんとかごまかしていました。
その後、担任との面談がありました。順番は先着順だったので、私の後に彼が並んでいました。「泣いたら慰めてね笑」等、楽しく会話していたと思います。
しかし、いざ面談すると、担任への申し訳なさや自分の不甲斐なさが溢れて、泣いてしまいました。上手く喋れなくなるぐらい泣いてしまったので、「〇〇君(彼)に見られたら恥ずかしいな…」と思いました。
面談後、外に出ると順番待ちの彼が居ました。顔を伏せて通り過ぎようとしたものの、泣いているのがバレ、「大丈夫?」と声をかけてくれました。優しさに感動しつつ、気丈に「うん!大丈夫!」と答えてその場を去りました。
一回泣き始めると感情のリミッターが取れてしまうわたし。トイレにこもってしばらく泣いてしまいました。これからどうしよう、や、もっと勉強すればよかった、でもあれ以上どうやって?などと考えている頭の隅では、〇〇君、慰めてくれないかな…と考えてしまいました。
しばらく泣いて教室に戻りました。まだ彼は面談が終わっていないようです。そりゃそうだよなあ、偶然を見計らって一緒に帰りたいけど、教室で待ってたら怪しいよなあ、と思って帰ることにしました。
外は薄暗く、肌寒かったです。このメンタルで一人で帰るのはつらいなといつもより歩くスピードが遅くなってしまいました。〇〇君、横通らないかな、そのついでに話しかければ一緒に帰れないかな…と考えてたその時です
「一緒に帰ってもいい?」
彼が来てくれたのです。私は嬉しくて、でも戸惑って「ア、ハイ」と間抜けな返事をしてしまいました。すれ違うついでに声をかけてその流れで話しながら一緒に帰るということは何度かあったのですが、2人きりなのも、初めから一緒に帰るつもりで話しかけてもらうのも初めてでした。
道中は、テニス部の顧問がめずらしく怒ってたなどのどうでもいい会話をしました。きっと、私への気遣いでセンターの話は敢えてしないのだなと優しさに胸が熱くなりました。
一緒に帰ってくれたのも、きっと純粋な優しさなのだろうと思いました。本来だったら泣いている女子は放っておくのが1番で、話しかけるのもきっと気を使うと思いますが、それでも話しかけてくれて慰めてくれるところに少し胸キュンしてしまいました。
お互いの帰路に着いた後、お礼のLINEを送りました。
私「今日はありがとう!泣いてる女子なんて面倒くさいだろうに、慰めてくれるなんてとっても優しいね、流石〇〇くん!」
直ぐに既読がついて返信が来ました。
彼「いえいえ〜。まあ、丁度すれ違ったからねw」
あーっ!慰めてくれたと思ったのは私の勘違いだったかな?!と思いました。途端にすごく恥ずかしくなってしまいました。ドギマギしながらもなんとか会話を続けようとLINEしました。
私「あっ!自意識過剰だったね!笑 私が泣いてたから、一緒に帰ってくれたのかと思ってた」
彼「ごめん、うそだよ…w 本当は追いかけた。めちゃくちゃ急いで走ったw」
時が止まりました(私の中で)
今まで対してモテずに彼氏もいなかった私は、男子にここまで優しくされるのが初めてで、胸キュンどころか胸ズッキュンしてしまいました。
その数日後、彼から告白されて付き合うことになりました。
そして今は付き合って2年目です。私は第一志望だった地元の大学に落ちてしまい県外の大学に行き、彼は地元の私立大に通っているので遠距離も2年目です。なかなか会えないのはつらいですが、彼の優しさに支えられながら幸せに過ごしています。
このエピソードは私にとってすごい嬉しかったことなので、時折彼に話しますが、彼はすごく恥ずかしそうにしています。笑
でも彼のあの日の行動は単純な優しさだけでなく、私への恋心があったのだと知ることができて尚キュンキュンです。
「高校の頃も大好きだったけど、今ではもっともっと大好きだよ」
なんてことを言ってくれる彼なので、これからも楽しく過ごせそうです。
最後まで読んでくださりありがとうございました?
written by わたあめ
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