キミとわたしの不器用な恋

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これは私が飲食店でバイトを始めて3年目の春ホールリーダーに昇格した時のお話。春は先輩達の卒業や新しく入ってくる子の入れ替わりの時期。君は突然現れたよね。最初は新人のくせに生意気だなぁと思ってたよ。君はバイトメンバーからもお客様からもモテモテで自分でもイケメンだと自覚してたよね。そんな君が私は大っ嫌いだったよ。なるべくシフトが被らないように被っても君がホールなら私はキッチンや事務作業。ある日君と賄いが被ってしまい一緒に食べることになって心の中で最悪だなぁと思っていたんだ。露骨に表情にでてたのに気にもせず自分の賄いと私の賄いを持ってきてくれたよね。何も話さない私に君はたくさんのことを話してくれたね。最初はうるさいなぁと思ってたけど夢中で話す君がとても可愛くて笑ってしまうと君も照れたように笑ったね。その日から少しづつ仲良くなって上がる時間が被った日は家のそばまで送ってくれるのが日課になったね。君が勇気をだして告白してくれた日、本当はとても嬉しかった。私も君が好きだった。けどそれと同時に怖かった。君を失うのが。だから私は君を傷つけた。自分が傷つくのが怖かったから。沢山酷いこと言って君の気持ちまで否定した。そのまま走って家に帰りたくさん泣いた。君からのメールや電話をすべて無視して携帯の電源を切ったんだ。その後本当の別れが待っているともしらずに。

written by あーちゃ

エピソード投稿者

あーちゃ

女性 投稿エピ 3