触れてはいけない人

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それは数年前、公には出来ない恋愛をしていた時のことです。彼に想いを告げたら彼は私を受け入れてくれました。誰かに見られるわけにはいかないので外でデートはしたことありません。いつもホテルで事をしたり、話したり…それが私達の当たり前でした。
初めて一線を越えた時はとにかく幸せで…周りのことなんか見えてませんでした。
しかし回数が増えるにつれて冷静になっていって、このままではいけないと頭では分かっていました。けど、心と体は彼を求めていて離れられませんでした。
関係が続いてしばらくたったある日、なんとなく彼の態度が冷たいな、と感じました。これを機に離れられるかもしれない、と考えた私はあえて男が嫌がる、面倒な女になりました。「なんで冷たくするの?」「なんで会ってくれないの?」「私のこと好きじゃないの?」と。思惑通り、彼は私から離れました。これでいいんだと私は言い聞かせました。
別れて数日後、私はLINEで『私はあなたが本気で好きでした。けど、困らせたくないからわざと嫌な女になってみました(笑)今までありがとう』と送りました。それを読んで彼がどう思ったのかは分かりません。
今の私と彼の関係は会おうと思えば会えるし、普通に話します。だから彼との想い出を思い出して辛くなる時もあります。でも、前みたいな関係には戻ってはいけないし、もう触れることも許されません。私には彼を見守ることしか出来ませんが彼が幸せなら私はそれでいいです。

written by ルア

エピソード投稿者

ルア

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