私が中学1年の時、男友達を好きになった出来事です。
好きだった彼とは同じ吹奏楽部の同級生でした。小学生の頃から仲良しで、彼とは部活以外でもよく遊んでいました。
1年の9月頃、私は顧問の先生に呼び出されて下手だと怒られてしまいました。
先生がいなくなった後、私は廊下で1人、ぼう然と立ったまま、どうしたらいいのか悩んでいました。
そんな時、「どうした?」と後ろから優しい声が。声のした方を振り向くと彼がいました。
彼はこちらへ歩み寄り、「何かあった?」と声をかけてくれました。
いつもはぶっきらぼうな彼のその一言で思わず泣いてしまいました。
泣き顔を見られたくなくてその場にしゃがみ込むと、
「ほら、立てよって」
と言い、彼は左手を差し出してきました。
でも私は恥ずかしくて、その手を取ることができませんでした。
それでも彼は私が泣き止むまで優しくそばにいて、話を聞いてくれました。
いつもはぶっきらぼうな彼の優しさを知り、私は彼のことを好きになりました。
それから彼とは「一緒に帰ろう」と言われて何度か一緒に帰ったり、出かけたりはしたものの、特に何も無く、…卒業。
この春、私たちは高校生になりました。
卒業式後に気持ちはなんとか伝えられましたが、失恋。
それでも彼とは今も仲良しです。
今、私にとって彼は最高の「友達」です。
written by ゆあ
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