9年間の恋に終止符を

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中学1年生だった私には付き合って4年になる同い年の彼氏がいました。
出会いは小学1年生の時で、当時惚れっぽかった私の一目惚れから始まった恋でした。
はじめは「かっこいい」って感覚だけだったのが、小2で同じクラスになって、仲良くなって、彼の元気で明るくておもしろい性格を知って、「これが好きって気持ちなんだ」と気づいて、本当の恋に落ちました。
彼にたくさん話しかけて、休み時間も一緒に過ごすうちに、彼も私に恋をしました。

小3の時、彼と私にはお互い2つ上の姉がいて、姉同士が仲良くなり、私たちの恋を知った姉達が、彼にラブレターをかかせ、私に告白させました。もちろん返事はOKで私達は付き合うことになったのです。
それからはお互い恥ずかしくて今まで通りに話せなくなりました。でも友達を通じてお互いの近況を聞いたり話したりしていたので、好きな気持ちはお互い変わりませんでした。
中学生になってもその関係は変わらず、廊下で目が合ったり、クラスは違ったけど体育が同じだった彼の活躍を見るだけで幸せでした。

そんな中学1年生も終わろうとしていた3月のある日の放課後、彼と私の共通の女友達から小さく折り畳まれた紙切れを貰いました。広げてみると何かのプリントをちぎったような紙でした。そこには[ごめん、別れよう。今までありがとう。]と彼の字で書かれていました。
一瞬状況が理解できなくて、理解できた時には涙が止まりませんでした。別れた理由も聞けない。「別れたくない」という自分の想いも伝えられない。その時の私はただただ泣くことしかできませんでした。
それからの中学校の2年間は新しい恋ができませんでした。告白してくれた人も何人もいたのに、彼が忘れられなくて、そんな気持ちで付き合うのは失礼だし、自分にはしんどすぎました。
もう一度告白する勇気もなく、卒業するその日までただひたすらに彼の姿を眺めるだけしかできませんでした。

そんな私たちもお互い別々の高校に進学して今年の春で1年が経ちました。
彼のことが忘れられないまま高校1年生が終わってしまったけど、彼との恋を超える恋愛が待っていると信じて、これで9年間の恋に幕を閉じようと思います。

written by あめ

エピソード投稿者

あめ

女性 投稿エピ 12