高校生の時、すっごく好きな人がいた。でも、付き合って2年も経つと、彼の私への気持ちが離れてしまっているのを感じ、友達からずっと「早く別れな」と助言されていたこともあり、別れを意識し始めた。別れを決意したのは2年目の私の誕生日。彼は同じ教室にいる私におめでとうとすら言ってくれなかった。「誕生日におめでとうって友達でも言うでしょ…」次の日私は彼に泣きながら別れを告げた。
大学生になって初めてのクリスマス前、私を気にかけてくれる人が出来た。
彼は何かと私を誘ってご飯に連れて行ってくれた。彼とは趣味や食べ物の好みが合い性格も似てたから一緒に居て素直に楽しくてデートを重ねた。
クリスマス1週間前、彼がイルミネーションを見に連れていってくれた。
今日も楽しかったなと帰ろうという雰囲気になった時、
彼に突然手を繋がれた。少し沈黙になって、彼がゆっくり話し始めた。「○○、好きです。付き合ってください。」不器用な彼が震えた声で精一杯自分の気持ちを伝えてくれた時、私は過去の彼との記憶を思い出していた。
高校生の時好きだった彼に告白された時、嬉しくて嬉しくてその日は寝られなかったな。初めて手を繋いでくれた時、心臓の音がうるさくてすっごくドキドキしたけど、嬉しかったな。
なんで、今、あの時みたいな気持ちになってない…
比べるなんて最低だと思いながらも思わずにはいられなかった。
告白してくれた彼とは付き合うことにしたけど、やっぱりどうしても過去と比べてしまって、それが辛くて彼にも申し訳なくてすぐに別れた。
私の事なんて全然大事にしてくれなかったけど、どうしようもなく好きだったあなた。
あなたを超えるほど好きになれる人、これからの私の人生に現れるのかな…
written by 翔音
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