2人だけの放課後

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私は小学生3年生の頃に初めて好きな男の子が出来ました。その人は学年の中でもムードメーカー的存在でその子を好きにならない女子はほぼ居なかった程のモテ男くんでした。幸いその人私は仲が良かったのですが私の男勝りな性格もあり恋愛対象に見られていない事は気付いていました。そんな私達が小学4年生の時彼は、学年のマドンナである女の子と晴れて両思いになり付き合う事になりました。しかしなかなか2人の価値観が合わず一緒にいる時間が少ない事に彼が不満を抱えており、そんな時、彼と私はいつの間にか放課後2人きりで下校をするようになりました。きっと彼は仲のいい女友達である私に女子の意見を聞きたかったんだと思います。でも私はそれよりただ2人で毎日居られることが嬉しくて、遠回りしてでも家の近くまで送ってくれるのが幸せで、彼女の不満を私に言う彼に少し希望があるんじゃないか。別れて私と付き合ってくれるんじゃないか。そんなことを思っていました。
そんな日が続いたある日。いつも通り一緒に下校していると彼が突然「俺、彼女に別れたいって言おうと思ってる」そう口にし、彼が泣き出してしまったのです。
急な事ではなかったけれど初めて彼女を思い泣いている顔を見た私は彼の彼女に対する思いと同時に私に一切恋愛感情がない事を悟りました。「私に入る余地はない。2人が別れてもこの気持ちはしまってこれからも彼を応援する友達でいよう」そう思いその後小学校を卒業してもずっと気持ちを伝えず片思いのままでした。
それから時は進み、中学生になった私達の関係はもちろん友達のままで彼には新しい彼女ができ、諦めをつけたかった私は当時告白してくれた人とお付き合いを始めました。でも付き合っていても結局頭の中にいるのは初恋の彼。そんな自分に嫌気がさした私は恋人と別れ彼にずっと好きだった気持ちを伝えることを決めました。しかし完全に振られるとわかっていたし気まずくなってしまうのも避けたかった私はLINEで彼にずっと好きだった事、そして気持ちは分かった上で言っているからこれからも友達で居たいという事。この2つを伝え約5年間の片思いに終止符を打ちました。彼は驚いていましたが私の事を大切な友達だと思っている事を伝えてくれました。
彼とは今でもたまに趣味について語り合い相談に乗り合う友達の関係です。初恋だった彼にたくさんの感情を教えてもらいました。これからも友達として彼を応援しています。

written by 加藤まる

エピソード投稿者

加藤まる

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