気づいた頃には、、、

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私は男子バレーボール部のマネージャーをしています。

同学年に入部した頃からエースですごく上手な子がいました。コート内で見せるかっこいい姿と普段のおちゃらけた姿のギャップがすごくかわいいなと思い、私はマネージャーとして彼を支えたいと思っていました。
時々彼は「ゆいはかわいいなぁ!」と言ってくるときがありましたが私はその言葉をそれほど真剣に受け止めてはいませんでした。

なぜなら彼には好きな子がいたし、
私にも年上の彼氏がいたからです。

しかし高校一年生の終わり頃、彼氏とのすれ違いが増え、彼氏が大学に進学してしまうことからお互いのことを思って別れることになりました。

別れてしまったことは悲しかったですが不思議と涙は出ませんでした。

その数日後、SNSでエースの彼に彼女ができたことを知りました。
すごく、すごくショックでした。
気がつけば涙が溢れていました。

私は知らないうちに彼に恋をしてしまっていたんです。
文化祭で2ショットをお願いしたときに震えた声もバレンタインで彼には形良くできたチョコを選んだことも今思えば彼への淡い恋心でした。

私が本当に好きだったのは彼だった。
でももう遅い。
彼には幸せになってほしい。
だから私はこれからもこの気持ちにそっと蓋をしてマネージャーとして彼を支えていきたいと思います。

written by Salt.

エピソード投稿者

Salt.

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