パリでのタイムリミットの恋 

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フランスに一年間留学していました。
私はパリで出会い系サイトを使って選り取り見取りいろんな男と出会っていました。日本では自分の高すぎる身長や過去の辛いいじめで自分に自信失っていたので、誰かに求められるのが幸せな日々でした。
そんなクズな生活はある一人と出会って変わりました。高みを望み続けた私でしたが、なぜか平凡な男の子に惹かれてしまいました。
初めてのデートはシャンゼリゼでした。彼は一生懸命パリを見せてくれました。
3回目のデートの時、ロダン美術館で彼は手を繋いできました。そのあと一緒にご飯を食べて、エッフェル塔の見えるシャイヨー宮でキスされました。
次のデートのとき、彼が私のことをどう思っているのかわからないので、車の中で襲われそうになったときに、私のことどう思ってるの?と思わずきてしまいました。
すると、君のことはとっても魅かれてるけど、日本に帰っちゃうんだよね?と。2人は泣きながら、私が日本に帰るまで精一杯楽しもうと決めました。
それからのパリでの生活は夢のようでした。
毎晩テレビ電話したり、バスでアムステルダムに行ってAirbnbの鍵を川に落としたり、セーヌ川でくだらない喧嘩したり、私の家でご飯食べようとしたら電子レンジ爆発させて消防車呼んだり、、、
私がいびきをかいても私を一緒にいた方が眠れるなんて笑 私も彼も自分たちの全てを愛し合っていました。Je t’aimeと何度も何度も口でもメッセージでも伝えてくれて幸せでした。
ビザ延長のため一ヶ月日本に帰らなければなりませんでした。暇さえあれば連絡を取り合っていたのですが、彼の寂しさが伝わり、辛かったです。僕は遠距離は向いてない。。。そんな中、彼のお爺ちゃまがなくなり、私がフランスに到着する日は彼の実家だと言われました。
ですが、なんと空港に着いたら彼が待っていたのです。この出来事は一生忘れないでしょう。
日本に本帰国するまで6ヶ月。彼とはいっぱい思い出を作りました。ディズニーランドパリに行ったり、私の親友も交えてサッカーの試合を見に行ったり、1週間南仏へバカンスに行ったり、映画を見た後は決まって二人で主題歌をふざけて歌ったり、お互いの国の料理を振る舞ったり、、
2人ともおそろしくドジでばかっぷるっぽいのですが、政治について話し合う時はなんだかインテリカップルっぽく、最高なカップルじゃんと思ってました笑
フランスは日本では起こらないようなことが起こるんです。彼は何度も私のことを助けてくれました。彼なしのパリ生活はなかったでしょう。
しかし、本帰国に近づいてきて、私はこんな大好きな人とお別れをしたくないと思うようになり醜くなっていました。毎日泣いていました。
彼の身体、髪にもう触れられないんだ。。。気軽に会うことはできないんだ。。。
彼は台湾に8月から留学することになっていて、私も8月から日本での生活に戻ることになっていました。
彼とモンマルトルで、8月になったら友達になろうねと話合いました。彼からは、君との思い出は今までで最高の思い出だったし、こんな素敵な人に出会えてよかった、君のことは絶対に忘れないし、また絶対に会えるからと言ってくれました。私はそんな言葉じゃなくてあなたと未来が欲しいと心の中で。。。
日本に帰るとき台湾によって彼に会いました。彼とはもうこれからは恋人としてはいられないけど、私はJe t’aime pour toujours (あなたのことを一生愛しています)とランタンに書いたとき、彼は大勢いる中で号泣してしまいました。かわいいカップルを見て、あのカップルかわいいねって私が言ったら、彼は僕たちもかわいくないかな?と。でも私たちはもう友達。。。
日本に彼が私に会いに来てくれたときは嬉しさ反面辛かったです。空港でお別れをしたのですが、今度はいつ会えるんだろう、もう一生会えないのかもしれないという悲しみで泣きじゃくりました。彼からは何回か連絡をきたのですが、もう辛いからやめてといってしまいました。
もう元気に夢に向かって頑張って生活していますが、まだ悲しみは残っています。ですが、どこかで希望もまだ抱いています。また、こんな一人の人を愛せて、愛してもらったということがどんなに素晴らしいことなのか、それを醜く終わらせたくないです。だんだん日が経ち、彼との思い出、記憶は薄れていっていますが、彼への想いは消えません。

written by Greedyrat

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Greedyrat

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