初恋の話

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初恋の彼はとってもシャイな可愛い男の子でした。
私とは中一のクラスだけが同じで、当時はテストを競ったりするような友達で意識とかはしていませんでした。
普段は男の子達ばかりと一緒にいて他の女の子とは話さないのに、私とは話してくれるし笑ってくれる。最初は仲良い友達でしかなかったけど、いつの間にかちょっと特別になってました。それに気づいたのは中3の春です。
私は吹奏楽部で、彼は学校外で部活をしていました。
コンクールのために私は、朝練を中3の春から渡り廊下でする様になっていました。3年生は下駄箱に行くために絶対に渡り廊下の下を通らないとダメなので彼も毎日通ります。それがわかってた私は、毎朝自分でも気付かぬうちに彼が登校するのを待っていました。最初はシャイな彼をからかうために、手を振っていました。そしたら、彼は会釈のみ。無表情で。なんかそれが悔しくて毎日毎朝、晴れの日も雨の日も続けていたら、ちょっとずつ彼も手を振ってくれたり、笑ってくれるようになって、それがすごく嬉しかった。口パクでおはようって笑ってくれた時にはすごくドキドキして、あぁ好きだなぁって思いました。これが恋なんだって笑。帰る時も、私は部室の窓から、彼は駐輪場に向かいながらバイバイをするのも日課になって、今思えばすごく青春してました。しかし、私が部活を引退してからは受験もあり、彼とクラスも違うことから、私達の関係は先に進むことはありませんでした。当時は携帯を持っておらず連絡先を聞くことも無く、進路が別々だったこともありそれ以降会うことはありませんでした。私は想いを伝えることも無く卒業しました。彼が当時どう思ってたのかも分かりません。だけど私にとっては一生忘れない初恋です。
次、成人式で会えたらいいな。

written by yuzu

エピソード投稿者

yuzu

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