偶然な運命

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結婚したばかりの旦那との出会いの話です。

私が北海道の大学生のころ、大好きだった元彼に突然振られ、忘れられず人肌恋しさに本気ではない恋愛を繰り返して寂しさを誤魔化していました。
二年間ほど付き合っては一ヶ月ももたず別れ、すぐ新しい彼氏を作り、時には特定の相手を作るのを意図的に避けていたこともありました。

当時飲食店で接客業のバイトしておりました。
ある日社員旅行で東京から北海道に来ていた団体客が宴会をしていました。私が接客でその席に行った時、
上司らしき人が1人の好青年の肩をだきながら
「こいつずっと君のこと可愛いって言ってたんだよ〜」「こっち来て良かったな〜連絡先教えてあげてよ」などと声をかけてくださいました。お酒のあるお店だったので酔っ払いに絡まれることはよくあり、普段は相手にしないのですが、歳上で見た目がタイプだったのもあり「ありがとうございます」と返事をして、少し話をしたあと軽い気持ちで彼のタバコにLINEのIDをボールペンで書いて渡しました。

その日の夜LINEが届き明日も会いたいとの連絡が来てご飯を食べに行きました。当時の私は彼氏を作る気はなく、その日も美味しいご飯を食べさせてもらうだけと思っていました。彼は次の日東京に帰る予定でしたが、優しく聞き上手な彼と話がはずみ楽しい時間をすごしました。二件ほど飲食店に行った後、彼が「帰るのさみしいな」と言ったのを聞いて私もなぜか離れるのが寂しくなり、「お家くる、、?」と聞いてしまいました。
「いいの?」と緊張ぎみにお家までついてきた彼。お家につくと私が酔っていたのと疲れていたのがベッドに1人で入りさっさと寝てしまいました。彼はどうしていいのか分からず困っていたそうですが、私の寝顔を見て会ったばかりだけど好きだと思ってくれたそうです。
そして「すきになっちゃうよ」と言ってキスをしてくれました。
その瞬間だけもうろうとしながらも起きていた私はどうしていいのか分からず寝たふりをしていました。

彼が東京に帰ってからもLINEで連絡を取り合っていました。私が「東京楽しそうだな、行きたいな〜」と送ると彼から「会いたい。ディズニーランドのチケットと飛行機をとったから東京にきて」と送られてきました。まだ元彼を引きずっていた私は付き合う覚悟はできずにまた会いに行ってしまいました。ですが、その後も飛行機をとって誘ってくれたり、毎月のように北海道にきて会いにきてくれたりと変わらずなんども好きだと伝えて行動でしめしてくれました。
いつしか私も、そんな彼と会う日が楽しみになり、男遊びも無くなり、なくてはならない存在だと気づき、時間はかかりましたがお付き合いをはじめました。

そんな彼と三年のお付き合いを経て先日結婚して夫婦になりました。
プロポーズにはバラ50本「花言葉は偶然らしいよ」と渡されました。
東京と北海道、話したきっかけはいわゆるナンパでしたが、素敵な偶然に巡り合うことができました。

written by なのはな

エピソード投稿者

なのはな

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