遠くにいる彼に片思い

遠くにいる彼に片思い

私は高校のときバドミントン部のマネージャーをしていました。
高校3年生の4月の大会の時、後輩の試合を見ている時でした。
最初は後輩の応援をしていたのですが、徐々に対戦相手の他校の男の子の選手に目がいくようになりました。
体型がごつい私の後輩に対し、その男の子は小柄な体型でした。しかし、プレイのフォームが綺麗で、動きに隙がなく一生懸命動いている姿を見て目が離せなくなりました。
あれから、次の大会があったときも、その男の子を探すようになり、その人の試合を見るのがとても楽しみでした。
最後の大会が終わった後その人ともう、会えないのかと思うととても寂しくなり、たまたま見つけたsnsのアカウントをフォローし、勇気を振り絞ってメッセージを送ってみました。すると、返信が返ってきて、それから何ヶ月か続きましたが、私の受験前にやり取りがストップしました。
そして、大学に受かって3ヶ月後、おめでとうございますというメッセージがきて、やり取りをしましたがすぐにストップしました。
それから、1年ぐらい経った頃にまた、メッセージが来ました。
お互い今どうしているのかなど、たくさんの話をし、やり取りが3ヶ月も続いた頃、その彼と会うことになりました。私は、彼の住んでいる地域に用があり行くことになっていたので、ダメ元で会えないか聞いてみたら、学校終わった後1時間くらいなら会えると言ってくれました。
カフェで待ち合わせをし、私は緊張しすぎてお店の近くでうずくまっていたら、彼は笑顔で手を振ってくれました。
彼はとても社交的で笑顔でいろんな話をしてくれました。私が緊張している姿を見て、緊張をほぐしてくれようとしてるのが伝わりました。
ですが、私はとても緊張していたので、顔が真っ赤で目を合わすことも出来ず、感じ悪い態度を取ってしまいました。
彼はその私の姿を見ても笑って沈黙がないようにたくさん話題をだしてくれ、私も笑えるようになりました。
さなバイバイをするときも、笑顔で手を振ってくれて、最後まで、いい子だなと思いました。
帰り、ありがとうとメッセージ送ると、「奢ってくれてありがとうございます！」「また機会があったらきてね?」と返信をくれました。
それからもやりとりは続いたのですが、彼の受験のことを思い、やり取りを2ヶ月くらいやめました。すると、彼から「大学受かりました」「春から東京です」とメッセージが来ていました。
私は嬉しかったのですが、半分複雑な気持ちでした。彼自身から報告してくれたことと、合格したことが嬉しかったのですが、東京に行くことに対し寂しい気持ちもありました。私はこの3月で短大を卒業して、彼の住んでいる地域の保育園で保育士として働く予定でしたので、入れ違いになるのです。
何度も告白しようか迷いました。ですが、東京行ったらもっと可愛い子がいると思うし、２つ年上の人より同級生の方がいいだろうと思いなかなか出来ませんでした。なによりも、社会人と学生という壁が一番気になっていました。
彼からのメッセージもこず、先日久々に来たと思えば、「すっかり返信忘れてたごめん」という返信が来ており、それだけ、忘れ去られるような存在なんだと思い悲しくなり、毎日その彼のことを考えると泣いてしまいます。
もっと早く告白しておけばよかったという後悔があります。

written by なち