大人な後輩

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私の好みは、年上で優しくてしっかりした人でした。

同い年の男の子はみんな子どもっぽくて、
教室で暴れたり学校でゲームしたり、
好きではありませんでした。

そんな中、私が好きになったのは2つ年下の男の子。
その子は同じ吹奏楽部の同じパート。

初めて気になったのは、私の持ってるハンカチと
その子のハンカチがたまたま同じだった時のこと。
お揃いだね、と言う話をしました。

そしてそこからその子の性格を知っていきました。

私はしっかりしている方ではなく、不注意だったり
本番前に慌ててしまう性格でした。

そんな時、その子はいつも
大丈夫ですよ。とか
先輩、そこ危ないですよ。とか
道はこっちですよ。とか。

年下なのにしっかりしてる彼のことがいつの間にか
好きになりました。

それに、彼と好きなアニメが同じで、
そのことでもDMなので少し話したりしました。
彼は絵文字とか!とか使うタイプではないのです。
言葉少ないながらもしっかりとした文章で、
少しずつ話す感じでした。

しかし私は部活も引退して、もうほとんど接点は無くなりました。

たまにゲームについて話す程度。

私は受験期にも入り、もうこのまましゃべらずに終わるのかなと思っていました。


そして卒業式の日。
彼からメッセージが来ました。

ーーー
先輩、ご卒業おめでとうございます。
いつも不安そうにしてるけど
全力で頑張ってた先輩は素敵だと思います。
元気な先輩が好きでした。
これからも頑張ってください。
ーーー

元気な先輩。
そう。きっと私の性格のことで、
私のことではないんだなと思いました。
だから
ーーー

ありがとう!
そっちもこれから頑張ってね!

ーーー
と返信しました。

今度彼に会うときには
素敵な女性になって
彼をドキドキさせられたらなと思います。

written by はのん

エピソード投稿者

はのん

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