世界で一番尊敬している先生へ

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私は当時学生。勉強が嫌い。ましてや先生なんか大嫌いだった。まぁそんなこと言っても将来のため学校は卒業しなきゃなって思って最低限勉強はしていた。もちろん先生名前ではいい子のフリ。どうせ、そうしてれば卒業できるしょ?
自分で言うのもなんだけどかなりのひねくれ者。

けどあの日、その先生に出会った。先生は英語の先生でわたしより16個も上。
先生は生徒一人一人の行動をみて楽しんでる、正直変わった人。苦手なタイプだと思った。なんでそこまで楽しめるかよくわからなかった。

ある日英語の授業でどうしても言えない発音があり、苦労してると先生がめっちゃ笑てきた。
『力入りすぎ!もっと力抜いて笑笑』
なによ、別に笑うことないじゃん!!
私は笑われた悔しさと恥ずかしさで必死に勉強してとうとう発音の良さがクラスで一番までになった。
『先生、この発音も私も翻訳アプリに入るようになりましたよ!』
『おお!さすがです。君は努力の子だね』
わたしは天邪鬼で
『いやいや、下手な鉄砲数打ち当たるってやつですよ?笑』皮肉にもそんなことを言ってしまった。
『けれどだんだんその鉄砲の弾の数は減ってきてるだろ?ということはそれだけ練習して頑張ったからだぞ?自分を認めてあげな、君は努力の子だよ。』不覚にもその言葉にドキッとしてしまった。

いや、でも16も上だよ?わたしなんか小娘だよ?
単純なきっかけすぎるよ。けれどその想いは止まらず先生嫌いのわたしが先生を尊敬して、先生を目指し、そして好きになってしまった。
それからわたしは先生になるため勉強を必死なった。学校の放課後も残って勉強するようになった。

遅くまで学校に残ってた日。
『帰り送って行こうか?』
先生が声をかけてくれた
『いいんですか?お願いします!』
心の中でガッツポーズをした。
車の中では他愛もない話をたくさんした。
家に近づいてきた時わたしはずっと聞きたかったことをきいてみた。
『先生』
『ん?どうした?』
『先生はどうして先生になったんですか?』
正直、私が先生になる理由は不純すぎるかなって勉強をしながら迷ってる自分がいた。
先生が好きで憧れて。。。そんなの。いいのかな?
『あー、俺はな、子供の頃、全然英語が分からなくて周りに助けてもらってたんだ。』
『先生が?!意外ですね。』
『でも、その時まわりの友達に助けられてだんだんできるようになったんだ。そしてある日の授業、今度はみんながすごく苦手なところがあって俺はそれができて、今度はおれが教えたんだ。その時やっと恩が一つ返せたと思った。けだ友達はみんな笑顔でありがとうって言ってくれたんだ。それが嬉しかった。ただそれだけ。誰にでも苦手はある、ただそれをどうしたら伝わるか、どうしたらあの笑顔が見られるか。それだけだよ。』

それから私は迷いもなくなった。たしかに不純かもしれないけど、それだけじゃない私だって笑顔が見たい。もっともっと勉強頑張るようになった。
そしてついに英語の教員免許を習得。
すごくうれしかった。
でもそれは同時に卒業、お別れ会を意味する。

最後の最後に先生に想いを伝えた。直接いう勇気はなかったからメッセージで。
わかってはいたけど振られてしまった。

でも、『気持ちはとても嬉しいです。ありがとうございます。これからも頑張って最高最強の女性になってくださいね。』

振られたのに、また先生にドキッとしてしまった。でもそんな先生の優しさ大好きだった。生徒への姿勢尊敬していた。

先生、私に夢をくれてありがとう。
こんなひねくれた私に向き合ってくれてありがとう。大好きでした。でも、いつまでも先生はわたしの世界一尊敬する先生です。

written by ほの

エピソード投稿者

ほの

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