私は高校時代、ある先生に恋をしました。
初めは何とも思っていませんでした。進路相談をしている際に、ある些細な考え方の違いで、気まずくなったことがありました。
それからしばらく経って、廊下で鉢合わせたことがありました。その時になんと、先生から"この間の話は俺が悪かった"と謝って下さいました。
私の考えを汲み取ってくれたことと、それまでその話について考えていてくれたことが私に大きく刺さりました。
そのことがきっかけで、私は先生のことが気になるように...。
また、悩みがあったら私のことを先回りして相談に乗ってくれる素敵な先生でした。その度に、助けられました。
その後も、進路相談しつつ私も無事に希望の進路を掴み取る事が出来ました。
合格を伝えた時の先生の喜びようを大人になった今でも忘れたことはありません。
そのまま、私の高校に卒業まで3年間おられ、私を卒業まで見送ってくださいました。卒業式の日にお礼を言いに、先生の元を訪れたのですが、今までの思い出ともう会えないという寂しさが込み上げてきて、思わず泣いてしまいました。当時、先生からも出会えてよかったと社交辞令かも知れませんが、言ってもらい、先生のおかげで幸せな高校生活を送ることができました。
想いは伝えないまま卒業しましたが、その先生に出会えたことは私の一生の思い出です。
written by 雫
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