恥ずかしがり屋さん

恥ずかしがり屋さん

私には、中学一年生の時から付き合っている彼氏がいます。彼は恥ずかしがり屋で、私は素直になれなくて、直接好きだと言われたことはほとんどありません。
そんな私たちも、中学三年生になり、なんとか卒業式を終えました。卒業式の前に、アルバムが配られ、みんなからコメントを貰う時間がありました。私は彼からコメントが欲しくて、｢これ、書いといて｣と、彼に渡しました。ちょっとしてから、彼が私に｢書いたよ｣と返しに来ました。なんて書いてあるのかなと思い、探してみると、｢一緒にいる時間が幸せでした。これからもよろしく。｣と書かれていました。私はすごく嬉しくて、泣いてしまいました。その後、彼に｢俺のも書いて｣と言われ、
｢こちらこそ幸せでした。これからもたくさん迷惑かけます。｣と書きました。私は、彼のコメントで、すごく元気が出て、受験勉強がはかどりました。彼も同じだったらうれしいです。
卒業式では、2人で初めて写真を撮りました。緊張してお互いあまり上手く笑えていませんが、私にとって、宝物になりました。
彼は、私と別れたくないから。という理由で、私に合わせて、高校のレベルを上げてくれました。春からも、一緒に登校出来るように、お互い頑張りました。でも、彼は不合格でした。「学校が別なら別れる？｣と伝えました。でも彼は、｢俺は絶対やだ。｣と言ってくれました。これからも彼と仲良くしていけたらいいなと思っています。

written by 宮川大聖