あの笑顔をもう一度

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私は中学三年生の受験生。男性の家庭教師を雇っています。男の人が部屋に来るというのはすごく不安なものでした。その先生は私が初めての生徒、ですが、初めて会った時笑顔で先生は「今日から娘さんを担当します、○○です」と笑顔で挨拶をしていました。その笑顔を見た瞬間胸がぎゅぅってなりました。人見知りな私はその時は挨拶出来ず、会釈をするくらいでした。その先生との授業は入試前まで。毎週金曜日の授業という契約でした。金曜日、学校が終わると急いで服を着替えてメイクして普段ならやらないような事をしました。先生が来る時は可愛くいたい。そう思うようになっていきました。先生との授業はとても楽しく、恋バナや学校のお話を沢山しました。テストで点が上がると私の大好きなクッキーを必ずくれたり、私の大好きな笑顔を見せてくれたり、その笑顔を見るために私は頑張っていたのかもしれません。残りの授業があと2回の時、先生が「もう終わっちゃうね、俺の事は忘れてね」といつも笑っているのに悲しそうに言いました。私はその時「あ、私先生のこと好きだ、離れるのは嫌」そう感じました。最後までにLINEくらいは聞きたい!と思いました。迎えた最後の授業。泣きそうでした、苦しくて、離れたくなくて、大好きな笑顔をまだ見たくて。一通り授業が終わり、少しお話をしている時、私は先生から「ありがとう、初めての生徒が君でよかったよ」と言われてプレゼントを貰いました。中身は、大好きないつもくれたクッキー。それだけでも嬉しくて泣きそうでした。「箱の後ろみて」と言われて見てみると、連絡先がかいてありました。嬉しくて涙目で先生をみたら「分からないことがあったりしたらいつでも連絡しておいで」とまたあの大好きな笑顔で私に言いました。私は泣きながら「絶対合格する、今までありがとうございました」と言いました。そして合否発表の日、私は受かりました。先生に一番に伝えたくて、電車から急いで降りました。すると、なんとそこに、先生がいました。「おかえり!おめでとう」と大好きなあの笑顔で笑って出迎えてくれました。今でも先生とは連絡をとって遊んだりしています。私はあの笑顔を今までで1番の彼の笑った笑顔を私はきっと忘れることはないでしょう。そして、大好きな大好きな大人な先生に恋をした思い出も私にとって宝物です。あなたにで会えて本当によかったと今でも思っています。

written by なな❕

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なな❕

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