嘘でも良いから好きって言ってよ

コンテンツ名とURLをコピーする

高校1年生の冬に出会った彼。会った時私は初めて一目惚れした。
私は当時16歳で彼は21歳、初めて年上に恋をした。そんな彼が好きになった私は誘われる度に会いに行った。そんな日々を過ごして一年が経ったある日、彼に呼び出された。その日は私の誕生日だった。彼の家に遊びにいくと、「目を瞑って」と言われ、手をひっぱられ、家の中に入ると「目を開けて」と言われ開けると目の前には風船がたくさんあり、真ん中にはケーキが置いてあった。人生で初めてサプライズと言うものをされ、私は涙が止まらなかった。ケーキの火を消すと、「プレゼント欲しい?」言われ、欲しいなーと答えると「枕めくってみ」と言われ、めくってみると私が欲しかった時計が置いてあった。とっても嬉しかった。
いつからか毎日一緒にいる日々になっていた。イルミネーションやアウトレット、クリスマスや年越し何もかも彼と過ごしてきた。なのに私は彼とは付き合っていない。そう、都合のいい女になってしまってたのだ。そんな日々がかれこれ四年は続いた。私はそんな毎日に嫌になってしまい彼の車に乗っている時に泣いてしまった。気づかれないように黙ってチュッパチャップスを舐めながら下を向いていると赤信号で車が止まった。バレないように必死にしてたら彼が私の顎をグイッと持ってきてキスをしてきた。そこで私の心が砕けて大泣きをしてしまった。その日は帰って一緒に寝たのだが、朝早く私は家を出た。もうこのままじゃいけないと思い、思い切って縁を切りたいと言った。そうすると彼はわかった。それだけだった。それから一年経った今私は新しい彼と結婚することになった。でも今までの事が忘れられなくて結婚する前にもう一度あの時言えなかった好きだった事を伝える事にした。思い切って電話した。結婚することになったと、伝えたら彼は驚いていた。同時に好きだった事も伝えた。そしたら彼は知っていたと言った。じゃあやっぱり都合のいい女だったの?と聞くと彼は黙り込んだ。しばらくすると好きだった。と言われた。都合のいい時もあっただろうけど、私は好きだったその言葉だけでどれだけ嬉しかっただろうか。青春全てを過ごした笑ったり泣いたり私にしか知らない彼をこれからも忘れることはない忘れない人大好きでした。

written by

エピソード投稿者

投稿エピ 2