好きな人から大事な友人へ

コンテンツ名とURLをコピーする

中学2年生の時、修学旅行で同じ班になったクラスの男の子の笑顔に惚れてしまい、それからずっと好きでした。彼は目立つわけではないですが、誰からも愛されるタイプでとにかく笑顔が素敵な人でした。

緊張して話すこともできず、顔を見るだけで精一杯の私でしたが、そのまま3年生になり、クラスが離れてしまいましたが、好きな気持ちは日に日に増していました。

夏になり、思い切って告白と、メールアドレスを書いた手紙を下駄箱に入れましたが、メールで振られました。
その後も冬にメールで告白して振られ、卒業式の後に思い切って電話で告白し、後日直接会って振られました。

卒業後も高校、大学時代に度々メールをする仲ではあり、その頃は彼からメールがくることも増えていました。

社会人になり、驚く事に今度会いたいと言われました。私もその頃彼氏がいなかった為、会ってちゃんと話がしたいと思い、上京している彼のもとへ会いに行き、ごはんを2人で食べました。初めてちゃんと彼と話をしましたが、しっかりしていて、相変わらず笑顔が素敵で、私が中学生の時に好きだった彼と全く変わりませんでした。ただ、会ってみて恋愛感情というよりは、信頼できる大事な友人という存在だと感じました。

それから6年程経ち、時々彼が地元に帰省したタイミングで小さい同級会を開き、みんなで飲みに行く程度の仲を続けていました。

私は別の人と結婚することになり、もう彼と会ったり、連絡することはなくなってしまいますが、中学生の頃顔を見るだけで精一杯だった彼と大人になって大事な友人になれた奇跡を感じた私の青春時代の甘酸っぱい思い出です。

written by 向日葵

エピソード投稿者

向日葵

女性 投稿エピ 4