3年越しの再会は大人になってから⑤

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急に別れようの一方的で
それから3年間1度も連絡もしてくれなかった彼

やっと思い出に出来てたのに。


私は複雑な気持ちでいっぱいでした。

「えーっと。とりあえずドライブ行こう。」

彼の言葉に私は頷くことしかできずにいました。

車の中では音楽が流れてるだけ。
会話もなく気まずいなと思いながらも
助手席でどこ行くか知らされずただ
運転してる彼を見つめていました。

制服でデートしていた私たちが
今こうして私服で彼の運転する車に乗ってる。
もしこれが別れてなければ
きっと嬉しいことなのに、
別れて何も知らなかった3年間を
思い知らされたみたいで正直早くおりたかった。

なんで乗っちゃったんだろう。
どうして断われなかったんだろと自問自答。

車内にはどこからか漂うジャスミンの花の香り
そして付き合ってる時2人ででよく聞いていた
BUMPの天体観測が流れます。

私「ねぇどこ行くの?」
彼「お台場」

お台場ねー。よくデートで行ったなー
と思いながらもそのままお台場に向かいました。


お台場について海辺から少し離れたところに
私たちは腰をかけました。


少し夜は冷える時期でもあって
寒かったので暖かい飲み物を買いに行ってくれてる彼の
後ろ姿を見つめながら私は涙が止まりませんでした


戻ってくる前に泣き止まないと。
泣き止め!自分!泣き止め!大丈夫。

そう言い聞かせ少し落ち着いた頃彼は戻ってきました。
戻ってきた彼の背中越しに隠しきれてない花束が
持たれていました。
彼「はい。」
彼はその花束を私にくれました。

その花束わ私の名前の由来でもある
ジャスミンの花束。通称(茉莉花)
そして私の大好きな花束でした。


車のジャスミンの香りはこれか!!
と納得した瞬間です。

written by M

エピソード投稿者

M

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