限界のある関係の中での小さな幸せ。

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在学中では決して実らない片思いの相手。
その先生は、人気者で女子ファンも多かった。
でも、数学を壊滅的にできなかった私を気にしてくれていた。
私は、放課後、先生を職員室前で呼び止めた。
「先生ー!この問題教えて!」
「おっ、もちろん!おまえのためならいつでも
教えてやる」
(こういうこと普通に言えちゃんうんだよな、はぁ、、、だから、人気になっちゃんだよ。)
「私、できた!!!やばい!この私ができた!先生のおかげ!ありがとー!」
ーーーー先生が颯爽と職員室に入る
(えっ!?いつもなら、たくさん話して帰るのに。その時間が1番の楽しみなのに。)
「はぁー、帰ろ。悲しいけど。」
タッタッタッタ「ちょっと帰んなよ。一緒に校門まで帰ろ。」
(コートを羽織って鞄を持った先生はいつもと違ってキュンとした。)
「はい!」

職員室で帰る準備をしに職員室に入ったんだとわかった私は、その行動が嬉しくて、赤くなった顔をマフラーにうずくめた。

written by まいなす

エピソード投稿者

まいなす

秘密 投稿エピ 1