驚きの出会い

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私は高校を卒業すると同時に大好きだった元彼と別れました。未練タラタラで、春に新生活が始まってからも恋をするつもりはなかったので、バイトを詰め込んで忘れようとしました。そのおかげで、夏にはすっかり未練もなくなり彼氏が欲しいと思いながらも、なかなか学校で忙しくて出来ずにいました。
クリスマス前、仲の良い友達とご飯に行って2軒目に行こうと通りを歩きはじめた時でした。前に居酒屋のキャッチのお兄さんがいて、声をかけられたのです。キャッチの所はぼったくりされるイメージしかなかったのでいつもなら断っていました。しかし、そのお兄さんは良い人そうな雰囲気だったのでついて行き、そこで飲んでいました。
ある程度楽しんで、お店を出たときでした。
「すみません!」
と声をかけられたのです。振り向くとさっきのキャッチのお兄さんでした。
「あの、インスタ交換してもらえませんか?今度来た時、僕のを他の店員に見せたら割引きできるので!!」
突然の事だったので驚きましたが、割引きという言葉と、お兄さんの必死な表情を見て交換することになりました。
「ありがとうございます!またお店でお待ちしてますね♪」
そう言ってお兄さんはまたお店へ戻って行き、私達は帰路につきました。
寝る前にインスタチェックしとこうと思って開けると、知らない人からDMが来ていました。開けてみると居酒屋のお兄さんからのメッセージで、
“今日はありがとうございました!インスタいきなり聞いちゃって驚いたと思うけど、交換してくれて嬉しいです!”
と、とても丁寧に送ってきてくれていました。
そこから色々話して、2人でご飯に行くことになりました。2人で話すと楽しくて、時が経つのがとても早く感じ、久々にドキドキしている自分がいました。そして3〜4回一緒に遊びに行ったときに告白されました。
「話しかけたときに話しやすくて明るい子だと思っていたけど、ご飯食べてる姿がめっちゃ可愛くてすぐに好きになりました。お前の笑顔見てたら俺も幸せになるので、よかったらこれから1番近くでその笑顔見せてください。」
とのことでした。もちろんOKして付き合い始めました。まさかキャッチで出会うとも思っていなかったですが、彼が声をかけてくれたおかげで、今はとても毎日楽しくて幸せです! 
あとから聞いた話ですが、インスタを交換したのはただの口実でいつもは聞かないしもちろん割引きもしていないそうです(笑)。

written by はる

エピソード投稿者

はる

秘密 投稿エピ 4