24年越しの恋

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当時3歳の私は母親に連れられて母親の友達の家に遊びに行った。その家には私より二つ年上の男の子がいた。母親同士は「みさこちゃん。お兄ちゃんと遊んでおいで」と言って、二人でお話を始めた。残された私と男の子は遊ぶことにした。

男の子は「なんでいう名前?」
みさこ「みさこ...」
男の子「みさこちゃん!僕はまさき!」
と言い私と遊んでくれた。
この時、なんか不思議な気持ちになったのを今でも覚えてる。
帰る時間になり、私はまた帰りを惜しみながらもまた遊べると思い、お別れをした。
しかし、両方の母親の仕事が忙しくなりその後家に行くことは無くなった。

月日は流れ、同じ小学校に入学したが彼も私のことなど覚えていないのか、話すこともなく過ぎていった。

中学になり、入学式で生徒会長挨拶が始まると、、。
まさきくんが挨拶をしていた。かっこいいなと思いながら見ていたが、まさきくんには素敵な彼女がいた。
私には到底無理だと思い、その気持ちは閉ざされてしまった。毎日先輩を見るだけの日々。そのまま卒業してきき、あの日以来話すことはなかった。

高校は別々の高校へ行き、大学を卒業して社会人になった。
私は当時付き合っていた彼氏がいたが、結婚を考えられないと振られてしまった。
そんな時友達に進められたマッチングアプリを軽い気持ちでしてみることにした。
初めは訳も分からず見た目だけで選んでいた。
そんなとき、、、ある人とマッチングしてメッセージがきた。

♂「お酒好きなんですね?僕も好きなので仲良くしてください」
私「こちらこそー!私も〇〇市出身です!」
♂「そうなんですか?〇〇市って言っても田舎のほうですが、、」

、、、?!私と地元一緒、、?そしてなんか見たことある、、。

私「もしかして〇〇中でしたか?」
♂「え?そうです。もしかして一緒ですか?」
私「そうです。学年は違いますが、、」
♂「もしかして、、、みさこちゃん、、?俺、まさきだけどわかる?」

?!?!
あのまさき先輩?!彼女さんは?!

私「そ!そうです!!お久しぶりです!!久しぶりすぎて、誰かわかりませんでした!」
まさき先輩「うん、本当に分からなかった。久しぶりだね。まさかこんなところで笑 運命感じるわ!笑」
私「本当に!こんなところで繋がるなんて!笑」

もうドキドキが止まらない私。閉ざしていた気持ちが溢れ出してきていた。

まさき先輩「ずっと話してなかったよね。もしみさこちゃんが暇してるなら、今からそっちいくから会わない?」

え?!いまから?!と思いつつ

私「はい!すぐ準備します!!」
と言い、夜になり久しぶりに会うことになった。

まさき先輩「久しぶりだね。大人になったね」
私「お久しぶりです!!!!(相変わらずカッコいい///)」
そういって私たちは食事をし、楽しい時間が過ぎていった。

私「まさき先輩、あの彼女さんと別れたんですか?」
まさき「あいつとは高校別になってしまったから別れたんだ。そのあと大学生の時に彼女がいたのと、最近まで彼女いたんだけど、彼女といろいろあって別れたから、マッチングアプリを始めてみたわけ。そしたらみさこちゃんいるんだもん!びっくりだよね笑」

、、そうだったんだ。先輩は昔からみんなの人気者だったので、私の隣にいることが不思議でたまらなかった。
帰りになり、まだ帰りたくないと思っていたが

まさき先輩「来週、出張でみさこちゃんの家の近くいくから、また会ってくれない?」
と言われて、会うことになった。

その日はバレンタインデーだった。私はこの機会を逃すともう二度とないと思い、24年間閉まっていた気持ちを伝えることに決めた。

バレンタイン当日、、。
今日は絶対気持ちを伝えよう。。と思っていた時に
まさき先輩「おまたせー!じゃあいこっか!なに食べたい?」と変わらない笑顔で話しかけてきてくれた。すると、、
まさき先輩「あ!その前にちょっといい?」
私「はい!なんですか?」
まさき先輩「お酒飲む前に伝えたくて。。俺と付き合ってくれませんか?」
私「え!!!」

何かの展開!!!!なんで?!?!

まさき先輩「昔と変わらない明るいみさこちゃんと一緒にいたら楽しいかなと思ってさ。それに、あんな運命的な出会い方したんだから!みさこちゃんがいいなら、付き合って欲しい。」
私「私でよければ!!!」

こうして24年間隠していた自分の気持ちに素直になり付き合うことになった。
運命的な出会いをして、ドキドキした気持ちは忘れません。
そして一年記念日にプロポーズされ、結婚することになりました。

written by みさこ

エピソード投稿者

みさこ

女性 投稿エピ 1