小学4年生から通っていた塾にいた数学の先生は、頭はいいけど面白くてみんなからも人気で、授業中脱線して無駄話なんてこともよくありました。私は母の勧めで小学4年生から通っており、中学高校は母の勧めたところに行くことに疑いもなく毎日勉強してました。高校受験を1ヶ月ほど前に控えたある日の授業中、県内でもトップレベルの高校を目指していて、自分でも気付かない内に不安やストレスがかかっていた私は教室で泣きだしてしまいました。他にも5〜6人の同級生がいる中、先生はスッと私を抱きしめ慰めてくれました。「大丈夫大丈夫」と優しく声かけてくれ、わたしが泣き止むまで頭や背中を撫でてくれていました。それをきっかけに、辛いときは塾生用のメールアドレスで先生に相談をしていました。高校2年生になる前ごろ、先生が辞めることを聞いて、すごく寂しかったですが、「いつでもメールしていいよ」と言ってくれ、時々メールをしていました。大学受験のときにもたくさん相談に乗ってくれ、第1志望に合格したことを報告したときには、先生も喜んでくれました。そしてなんと、今まで塾生用のメールアドレスだったのが、「いつも頑張ってるから電話番号教えるよ。LINEの方が連絡とりやすいでしょ。これはみんなには他言無用でね」とこっそりLINEを教えてくれました。ちょこちょこLINEをしてましたが、先生が塾を辞めてから会えたのは、塾長に挨拶に来てた1回だけでした。会えなくても辛いときはいつも先生に頼っていました。「◯◯は頑張り屋さんだから、俺に甘えることで心が楽になるなら甘えな。」「連絡が来ると嬉しいよ」といつでも私を励まして、居場所を作ってくれました。辛いときにいつも支えてくれる先生を好きになっていました。中高生だった頃は気付かなかったけど、学生のころからずっと好きだったと思います。会えなくなってから気づきました。ですが先生は20歳近く年上で、先生は私を恋愛対象とは思ってないでしょう。いつか先生と会って昔のようにゆっくり話ができる日がくればいいなと思います。
written by retty
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