中学3年生受験期真っ只中。そして卒業式も間近に迫ってきている中、私が密かに想いを寄せるのはトランペットの彼です。(話長いです!)
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遡ること中学1年生
入学当初の隣の席は、今想いを寄せてる彼でした。
私(この人頭良さそう……)
頭が良さそうで、少し絡みにくそうと感じたのは最初だけ。気がついたら、常に一緒に喋っていて…… 「うわ君お弁当食べるのおそwwww」「うっ、うっさいな!!」 「えーこの問題も解けないの?笑 これはね……」「ありがとう!助かるわ!」
多少言い合い(?)もしてましたが、毎日がすごく楽しかったです。そんな楽しい時間もすぐに終わり…と思いきや……
(担任:席替えしまーす)
えーーーーー!!!また隣の席?!?
なんで!!
もうこいつの隣うんざり!!!!!!!!!
このやりとり3回くらいしました。
席が離れてもせいぜい斜め。
「ねえなんで僕また君の隣なの!」
「いや知るかよ!!!あたしが聞きたいわ!」
席替えの度にこんな感じだったのに授業ではというと…
「ーー!僕の方が早く解けた!!」「あーーーーっっ負けた!!!!」
ある日のこと。
「ねえ机に2冊出すの邪魔だから、同じの教科書使おうよ?」
最初は少し困惑しましたがすぐさまOK。
もう肩がくっついてしまうのではないかという距離。
実はMくんとは、1年生の以外同じクラスになることはありませんでした。しかし、中3の今になっても絡み続ける(絡まれる)出来事が起こりました。
それは、中1後期中間テスト。
隣の席は相変わらずMくんでした。
テスト返却するぞー。
「○○どうだった?えっ……ちょ…」
(泣いてる私を見て困惑してる)
「まってどうしよう…家帰れない………ううっっ…うっっ……」
人生初めて50点台を取ってしまいあまりのショックさに泣いてしまいました。
机に突っ伏して静かに泣いている私に対してmくんは、「ねえ大丈夫だよ。大丈夫。君がんばったんでしょ?次頑張ればいいじゃんまだあるんだから。ね?大丈夫だからさ…」
突っ伏してる私に目線を合わせて慰めてくれました。
隣の席で女子が泣いてたらそりゃ放置にはしないですよね。多分。だから、特別優しくしてくれたっていうわけではないと思うけど少し心が揺れました。
そうこの出来事がきっかけで私たちの仲は…
「おい数学50点台!!!!」
「あああ?!うっさい!そのあだ名やめろ!!!!!!」
「え?でも事実に変わりはないじゃん?(にや)」
ものすごくイライラするのに、嫌いになれなくてなんだろうこの気持ち。まさか…
そして何故か靴紐をほどきあったり、上履き踏み合ったり軽く蹴り入れたり。
なにやってたんでしょうね小学生みたいなやりとりしてました。
挙句、クラス解散時には「僕君の第一印象頭良さそう……だったんだけど、実際馬鹿だったよね!!!!!」
「失礼なあ!!そりゃmに比べたら馬鹿ですよーーー!」
時には悪ふざけが過ぎて、Mくんを盛大に傷つけたこともありました。
それは、百人一首をチームで戦うことになった時。
「めっっちゃ札とるやん!きらーい!!」
同じチームの子と、Mくんがとるたびにきらーいって言いました。(今考えると無神経すぎる)
なんとまあこれがあまりにもダメージを与えていたようで「嫌いなら話しかけなきゃいいじゃん!!僕の事嫌いなんでしょ!」
1日半くらい口聞いてくれませんでした。
相方ちゃんとは もういいよ笑 って口聞いてたのに。私にだけ口聞いてくれなかった。
本人は忘れてるかもしれないけど、私はすごく鮮明に覚えていてしっかり謝った記憶がないので卒業式前までに謝りたい。
話が脱線しましたね…。
あの日から私はあの人の中で「数学50点台取って泣いた人」の認知になりました。かえってこれが今ではよかったのかなと思っています。
この出来事があり、定期テスト前後には
「あれ?数学50点台数学勉強しなくていいの?」
「数学返された?何点?50点台?!えやば!!」←間髪入れずに言ってくる
と毎回絡んでくれるからです。もう2年間もクラスが違うのにいまだに絡んできてくれる。やっぱり嬉しいです。
もちろん別のことでも話しかけてくれる。
あれから私は数学で50点台を取っていません。何故なら、Mくんと競い合うのが楽しかったから。競えるくらいまで点数をあげたかったから。実際1問、2問差なんてことが何度かありました。
最後の定期テストは大きく差が開いてるみたいだけど…笑 きっと次あった時に聞かれると思います…いつも通り。
これ以外にもMくんとはたくさんの思い出があります。
塾どこに行こうか相談した事、数学だけでなく英語の点数を競ったこと、体育祭の準備をしてる時に笑い合った事。
部活を辞めたいというのを友人経由で知った時には、散々「部長さん辞めちゃうの?ww」「美術部やめそうな部長さんじゃん」と言ってきたくせに、私が辛すぎて副部長の横で泣いてたのを見られたあとには、「君が部活やめたらみんな辞めちゃうよ?美術部崩壊だよ」と、彼なりに支えになる言葉をかけてくれたり。ずるい。そういう時だけ。
逆に、楽しそうにやっていた吹部を辞めたいという話を帰り道に聞いたり。
聞いたところ、あまり多くの人には打ち明けてなかったらしく話してくれたことが嬉しかったです。
数学50点台事件ももちろん私の思い出ですが、最後に一つ。
これはちょうど9月あたりの部活の帰り道。
安定のテスト終わりの時期。
私とMくんは裏門が別れ道。下駄箱から一緒に帰った話です。
靴を履き、友達と別れ私のペースで歩き出した時、聞き覚えのある声がしました。
(あっ吹部もう部活終わったんだ…)
話しかけてくれるかな、なんて期待をしてゆっくり歩く私。
「よぉ数学50点台」「あっ…笑」
薄暗くて、月が出ていてしかも前後に人がいない。なんだろう少しキュンってなってしまう。
「君今回どうだった?」「絶対負けたよ〜ほら負けた〜!」
じゃあさ英語は? 僕英語本当無理言いたくない!(断固拒否)
なぜこのただの帰り道の会話が思い出なのか。この後の彼の一言のせいです。
ねえまだ最終下校時刻まで時間あるよね?(うん全然あるよ) なんでみんな走ってるんだろう。そんなに急がなくていいのに………(…たしかにね……)
特に深い意味とか、そういうのがないのはわかってはいるのですが、どうしてもまるで、時間が進んで欲しくないみたいな寂しい感じで言われたから……
思わず言ってしまいそうになりました。あまりにも空が月が綺麗だったから。
月が綺麗ですね と。
登校日は残り少ない。あと何回喋れるんだろう。私は気持ちを伝えるべきなのかな……
この楽しかった思い出は綺麗なままで残しておきたい。でも、伝えなきゃ絶対後悔する。
どうしたらいいんだろう。
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