私が高校生の頃のお話です。学校で一番人気のあった先生と数人で会う予定になっていたのですが、たまたまキャンセルが重なり、先生と二人で会う事になりました。
当時全く意識もしてなかったので、本当に何も思う事はなかったのですが、今思えば、そのためにスキンシップも平気で出来ていたのかなと思います。
それが先生を勘違いさせたのか、ただ単に、気さくで話しやすいと思ってくれただけなのかは分かりませんが、帰り道が同じなので、先生がよく途中で休憩がてら立ち寄る自販機の前で、二人で話す事が増えました。
何度か二人で出掛けた事もあります。その頃から、何か先生と生徒以上の何かを感じるようになっていたのですが、お互いその事は口にしないようにしていました。
一緒に映画を見ようと、先生の家で過ごしました。その日は親に、友達の家に泊まると言っていたので、家には帰れないのと言い、そのまま先生の家で過ごしました。毛布を二人で使い、並んで寝ました。
次の日、先生は少し恥ずかしそうに、「俺がどれだけ我慢したか分かってるのか、大事だと思うから手は出さなかったんだ」と言いました。
私は少し挑発的に、「何かあってもいいと思うから帰らなかったのよ」と返しました。
きっとこれが実質お互い告白のようなものだったのかなと思います。
しかし、二人で会っていた事が少しずつ他の生徒たちに知られていきました。人気のあった先生なので、私は学校中の女子生徒から睨まれるようになり、身の危険を感じるようになりました。先生にとっても立場上、あまり大きな声では何も言えないでしょうし、急に全てが怖くなりました。
あまり素行の良い学校ではなかったので、このままでは無事では済まないかもしれないと思い、少しずつ先生から離れました。仲の良い友達は味方をしてくれていて、危ないグループから目をつけられていると知りました。
当時はそのための対処も思い浮かばず、勇気もなかったことから、先生を完全に拒絶してしまいました。その後ろめたさから、卒業後から今も一切連絡を取ることはありません。
もう後の祭りですが、やり方次第では、先生とは別の未来があったかもしれないなとふと思います。
written by おぐ
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