私は当時不登校気味で、親の離婚が原因で家庭環境が良くなかったこともあり、誰に対しても疑い深い性格でした。それでも登校できるようにって毎日担任だった先生が迎えに来てくれて、それで何とか学校に通ってました。
そして、毎日放課後にどこかで少し話をするのが担任の先生と私の日課でした。
その日あった嬉しかったこと、家の事、先生の昔話、先生の苦手な怖い話をしたり。本当に色んな話をしました。
ある日、その日の前日に母親から「産まなきゃよかった」などの言葉を言われて私はもう精神的に追い詰められていました。
乗り気じゃなかったけど下駄箱で先生と話をしていた時、元気がないことに気づいた先生が「なにがあった?」と聞いてくれて私は前日にあった話をしました。
先生の昔の話を聞いたことがあったけれど、わたしとは対照的でとても大切に育てられたことを知っていました。
先生は私の話を聞いたあと
「エモの気持ちは分かるよ」
そう言われて、私は
「先生なんかに分かるわけないじゃん!
私と育った環境が違うのに、私の気持ちがわかるの!?産まなきゃよかったって言われたことある!?どんな気持ちになるかわかんないでしょ!!!」
と言ってしまいました。
その時の先生の顔は今でも忘れられません。
毎日私のために家にむかえにきてくれて、毎日忙しいのに話を聞いてくれて、なのに私は先生の気持ちを卑下したことを今でも忘れられません。
どこかで信用していて、唯一好きだといえた先生だったのに。
大好きな先生は、風の噂で結婚したと聞きました。
子供だましですが、売れ残ったら私と結婚しようと言っていた話は叶いませんでした。
本当に大好きでした。
先生ごめんなさい、ひどいことを言って。私は今でも先生のことをふと思い出します。
中学の時の話です。
written by エモ
Sponsored Link