元運命の人

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高校に入学する前の春休み。友達の知り合いに私の行く高校の卒業生がいて私はお下がりを貰うことになりました。
全くの他人でしたが友達の家を共通でその家の息子さんも私と同級生で同じ高校に入学すると知りました。
しかし私の行く高校は人数が多くどうせ関わることもないと思って気にしませんでした。


入学式当日。
私は車で学校に向かいましたが中には学校のスクールバスで行く人もいました。途中バス停で中学の友達Aくんに似ていて私と同じ制服を着た男子がいました。その時は「似てんな~。あの人も入学生か」くらいにしか思いませんでした。

そして入学して数日。自分のクラスにまた友達Aに似ている人がいて「この人も似てるなぁ」となんとなく顔を認識していました。


そしてまたある日。私はバス通だったのですがその日は人が多く相席することになってしまい私は男子と相席しました。その男子はなんと友達Aに似てるクラスメイトだったんです。しかし関わったことも無く特に何もないまま学校に着きました。

私は相席した彼の名前をクラスで確認しました。すると彼の名字が聞いたことある名字に似てたんです。


そして私の中で全てがつながりました。
入学式の日バス停にいた友達Aくん似の彼が待っていたあのバス停で相席をしたクラスメイトも乗ったんです。つまり友達Aくん似のあの2人は同一人物。聞いた事ある名字だったのはお下がりをもらったあの家の名字と同じだったから。
そう、なんと入学前にお下がりをもらった家の息子さんも入学式に見かけた彼も友達Aくんに似てるクラスメイトも相席をしたあの人も全部同じ人だったんです!


私はこの時初めて運命を感じました。



数日後向こうからLINEを追加してくれてよく話すようになりお互いこの偶然なのか必然なのかわからない奇跡を運命だね。と話しました。


後に私が告白して振られてしまいそこからは全く関わらず仲が悪いような関係になってしまいましたが私は少なくてもあの頃の運命の相手は彼だったと思っています。

written by まねちゃん

エピソード投稿者

まねちゃん

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