あとから気づいた恋

あとから気づいた恋

私には、幼い頃から仲がいい男の友達がいました。その人とはクラスがよく同じになり席がよく近くなることから話す機会が多くなり、気づけばわたしの1番の男友達になっていました。周りから何度か私たちは付き合っているんじゃないかなどと噂をされることがありましたが、わたしは全く彼に対して恋愛感情を抱いたことが無かったので気にせず毎日いろいろと話していました。そして中学2年生になったころ、わたしは初めて好きな人ができその人が彼氏となりました。彼氏ができてからも変わらず、仲良かった男友達とも楽しく話していました。そして、特に変わったことも無く時が経ち、私たちは卒業しました。高校生になって彼氏とは会う機会が減り別れてしまいましたが、そんなときその男友達から久しぶりに連絡が来ました。そしてわたしと彼氏が別れたことを伝えると、その友達はわたしのことをずっと好きでいてくれていたと告白してきてくれました。当時の私は全くそんな感情を抱いていなかったため、好きだと言われて関係が壊れると思いその人を避けるようになりました。すると後日その男友達には新しい彼女ができていました。それを知った私は驚くほどショックを受けていました。今考えると、クラスでその友達が他の女の子と話していると割って入りたくなっていたり、ケンカしたら泣きそうになっていたり…この時初めてその友達のことが好きだったのではないかと自覚しました。あまりにも遅いこの自覚に私自身呆れていますが、たまにもしこの人と次出会ったらどんな話をするのかなど楽しみで仕方がないです。

written by かず