頼もしい彼

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私は生まれた時から身体が弱く、喘息で入退院を繰り返していました。
私が中学生の時、同じクラスのk君に一目惚れをしました。違う小学校だったのでまずは友達になろうと、勇気を出して声をかけました。

私「あ、あの‼ そのリュックについてるキーホルダー、可愛いね…⸝⸝⸝⸝」

彼は驚いた顔で
彼「あ、ありがとう…‼ ごめん。名前なんだっけ…?」
私「なぎさ…です。」
彼「なぎさか…いい名前だな? これいいだろ‼ これは『ココペリ』って言って、アメリカの精霊なんだ。色によって願い事が違うんだよ」

それからも何度か隣の席や同じグループになるにつれて互いに好意が芽生え晴れて付き合うことができました。


━初めてのデート━

彼との初めてのデートは海へ行きました。夏と秋の間くらいで、喘息の発作が度々起こるようになっていましたが、薬も飲んでるしお医者さんも「大丈夫だろう」とのことで行きました。
海では砂浜を端から端まで歩いたり、石段に座って一緒にお弁当を食べたりと幸せな時間を過ごしました。帰り際、私は案の定発作を起こしてしまいました。彼にはある程度話しておいたのですが、やはり驚きと戸惑いを隠しきれずにいました。しかし彼は冷静に━━。

「いま薬もってるか?」
「水、少しずつでいいから飲みな」
「あそこのベンチまで移動しよう。」
「苦しいよな…大丈夫大丈夫」

など、優しい声をかけてくれたり、薬を飲ませてくれたり、近くの公園まで私を担いでくれたり、私の母やお医者さんにまで電話をかけてくれたりと、本当に頼もしかったです。改めて惚れました(笑)

今でもその彼とは続いていて、お互い違う学校にいますが仲良くしています(笑)

written by nagisa

エピソード投稿者

nagisa

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