時間を聞きに来た人

時間を聞きに来た人

これは私が中学３年生の頃のお話です。

中学３年生ということもありクラスと男女数名と一緒に高校見学というものに行きました。
校長先生のながーーいお話が終わり、校内をまわり、部活見学を終え帰ろうとした時に引率の先生が、
｢電車まで時間あるから広場でのんびりしててー｣って言ってたので女友達と広場で遊んでました。

そうしたら急に男友達が、
｢ねー、今の時間教えてー｣って言ってきたんです。
なんで？と言うと
｢こいつが帰る時間わかんないからさー｣って言ったので男友達の隣を見ると知らない男の子がいました。私はその人を見た瞬間
(あれ？この人と何かありそう、なんだろう)となりました。

その後月日は流れ、そんなことも忘れ、とうとう受験の日がやってきました。
受験が終わり、新聞に答えが載っていたので自己採点していると、急にInstagramの通知がなり、｢自己採点しましたか？｣というDMが入っていました。
知らない人だなーと思い顔写真を探して見るとあの時の時間を聞いてきた男友達の隣にいた男の子でした。
その後も同い年で、同じ高校を受験したということもあり会話が弾み、LINEを交換することになりそれからはLINEで話すようになりました。

そして合格発表日、私は見事合格！その男の子も合格したようです！
｢クラス一緒になったら話そうねー｣
と言っていたら、運命かのようにクラスが一緒になり、名簿も結構近くなりました。その時はさすがにビックリしました。
(これ、やっぱりこの後なんかある)
私の頭の中にはあの時思っていたことがよぎっていました。

2週間くらいすると、とあることで彼と電話をすることになりました。しかもほぼ毎日。
(付き合ってないのになんでこんなことするんだろ)
私はずっとそう思ってました。そして密かに彼のことを好きになっていっていました。

ずっとそう思っていたある日彼から大事な話がある。と。ここからはもうお決まりの展開です。
恋人同士になりました！！

あの時のことは本当なんだな、運命の人はビビッとくるというのは本当なんだなと思いました！！

ちなみにこれはあとから聞いた話ですが、彼も時間を聞きに来た時から気になってたらしいです（笑）

written by あかり