13歳のバスケ部の彼

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中学1年生の11月。期末テスト前の期間で部活動が休みでした。私の1番仲のいい友達がバスケ部の彼氏がいたのでその付き添いでバスケ部の男子数人と帰っていました。何気なく話し、少し仲良くなりました。背が高くて、優しくて、しっかり者で、勉強もできる私にとって完璧な人でした。
こんなステキな人もう現れないかもしれないと思い、テスト1日目の帰り道告白をしました。
「私好きな人いるんだよね。」
「え?だれ?何組?」
「1年1組のSくんだよ!」
「…。返事、期末テスト終わってからでもいい?」
「うん」

そしてその日はバイバイしました。


期末テスト明けの朝。

1枚の方眼用紙にとても綺麗な字で返事が書かれていました。
そこには僕も好きと書いてあり、よかったら付き合わない?との返事でした。

私はとても嬉しくてすぐに返事を出しました。
「付き合いたい」

と。



12月2日から私たちの恋がはじまりました。

まだ中学生の私たちはただただ話すことすら恥ずかしくて、毎日手紙を書いて交換していました。
その手紙をもらうたびにドキドキしていました。


そして私は習い事で多忙な時期があり、部活は茶道部で木曜日しかありませんでした。

バスケ部は毎日部活があるので、一緒に帰れるのは木曜日のみ。

貴重な一緒に帰れる時間を2人で大切にしました。

彼が手を出して「手繋ごう?」って優しい声で言ってくれるのをいつも待っていました。

そんな彼となにかお揃いのものが欲しくて女友達4人で行ったUSJでペアのボールペンを買いました。

帰り道に「はい!USJのお土産、一昨日の祭日に行ってたから…!」と渡すと。

「ありがとう!」と喜んでくれて少し時間が経ってから


「USJ一緒に行った人の中に男、おった?」

って。

(ヤキモチ妬いてるのかな)と思いつつ
「いないよ!いるわけないやん!」
と笑顔で答えたら

「ふーん。そっか」


って。
いつもかっこいい彼に可愛さを感じてしまいました。


それからしばらく学校では手紙で会話をしていましたが、やはりそんな恋は長く続かず。


彼は2年生になってクラスが変わってから席が隣になった可愛い女の子と仲良くなってしまい、私が男子の友達に相談していると、その行動が気に入らなかったのか、それともその前から別れたいと思っていたのかわかりませんが、


「別れよう」


と友達を通じて言われました。



そして中学3年生の3月の初旬。
私は記念にと思い、卒業式の後に写真を撮らない?とメモで彼を誘いました。

そして彼の返事なんて帰ってくるわけがないと思い、卒業式の日の朝。

机に一通の手紙が入っていました。

「もう会えないかもしれないから写真撮りたいって言ってくれるのは嬉しいけどムリです。
……… 卒業式のピアノ伴奏頑張れよ。 さようから。」

最後まで手紙な私たちでした。

とてもステキな彼が初彼で良かったです。


今、高校3年生の私は自分の夢を追いかけて地元を離れ、今は一生懸命に頑張っています!!!










written by みー

エピソード投稿者

みー

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