ごめんね、

コンテンツ名とURLをコピーする

少し前の話です。


社会人一年目の私には、高校時代からお付き合いしていた彼氏がいました。
その彼とはもう、会うことは二度と無いと思いますが、それもこれも全て私のせいなのです。。

1年記念日を迎え、自身の都合で元から「別れ」を切り出そうと考えていた私は、彼と話し合いをするために東京へと向かいました。

彼も薄々気付いていたと思います。会ったときから前とは違うとお互い感じていました。

「やっほ、元気してた?」
「うん、夜どうする?」
「適当に作って食べよう」
「うん、そうしよ」

いつも通りにご飯を食べ、いつもなら一緒にお風呂にはいるのですが、私は話を切り出せなくなりそのまま寝たふりをしました。

「お風呂入らないの?」

彼はそう聞いてきましたが返事をしない私に、「好きだよ」と言ってキスをしてきました。
「…もう、返してくれないんだ(苦笑)」
それだけ言い残してお風呂に向かった彼。私は静かに泣きました。ごめんね、ごめんね、と何度も謝りながら…。

その後、お風呂から出て来た彼とちゃんと話し合いをして別れました。
理由は色々ありますが、ほとんど私自身の問題で、彼と顔を合わせることは許されないと思います。

これも自分勝手な思いですが、
嫌いで別れた訳ではないので、正直胸が苦しく、好きな人を傷付けたことに罪悪感が消えることもなく、今でも思い出しては申し訳なくなります。
彼のほうはきっと、怒りもあったでしょう。だからこそ二度と顔を合わせられません。

自分勝手で、最低最悪…それでも私は、彼の幸せを願っています。

written by なぎり

エピソード投稿者

なぎり

投稿エピ 1