鈍感な彼の演技に騙された

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私はれい20歳です。
私の好きな彼とであったのは半年前の梅雨が始まったばかりの時期でした。
私と彼が出会ったのはバイト先でした。
私はそこで約1年ほど働いていて、彼は新人さんとして入ってきた23歳の男性でした。
歳がそこそこ近いということもあり、歳の近い子同士で仲良しグループができていてそこに彼も入るようになりました。(彼含め男子3人21歳、22歳、23歳、私含め女子2人とも20歳)
その5人でよく家でお酒を片手にお鍋を囲んだり、カラオケをしたり、居酒屋に行ったり、BBQをしたりしていました。
その頃から彼とは同じタイミングで同じことを言ったり、笑うツボが一緒だったりして、気が合うなあとは思っていたので少し気になる相手ではあったので時々メッセージアプリで連絡を取り合っていました。
彼と出会って1ヶ月程経った頃、私が40度近くの熱を出してしまい頭フラフラな状態でやることも無く、病院に行く気力もなかったので彼に連絡をしました。
私「熱出た笑」
彼「え、大丈夫?薬とかある?病院行った?」
私「なんか今行けそうにない。薬ないかもしれん」
その連絡を送ったあと彼から電話が来て
彼「今熱どれくらい?」と聞かれたので答えると
彼「ちょっとまって笑病院行かんの?笑」と言われたので
私「1人だしなあ」と言うと
彼「明日病院連れてくから今日は暖かくして寝てて」
と言われ、次の日車で病院まで連れて行ってくれて
しかも待ち時間中も点滴の間も待ってくれていました。
私は一応外出てていいよ、終わりそうになったら連絡するねと伝えていたのですが、待合室で待ってていてくれたのです。
それに高熱なのにお医者さんはインフルエンザについて触れられなかったので、
本当にインフルエンザでは無く、なぜインフルエンザの検査をしなかったのか彼は帰り道で病院にわざわざ電話までして聞いてくれたのです。
その夜には食べ物や飲み物まで買って持ってきてくれました。
そんな彼の優しさを見て気になる存在から好きな人へと変わりました。

しかし、仲が良くなりすぎていたため彼とは友達以上の関係になる事が出来ず遊ぶときも3人以上で遊ぶ事が多かったです。
連絡も私がうんやそうなんだなどを送ると会話が終わってしまい、彼からは用事以外の連絡がくる素振りもなかったので、できるだけ続くように頑張って連絡を続けました。

とある日、彼に月が綺麗ですねと試しに言ってみました。
月が綺麗ですねはあなたが好きですという意味もあったので、もし彼が意味を知っていたとしても冗談で終わらせるつもりだったのですが、
彼は「月が綺麗ですねの意味とかあるん?」という感じで全く知らなかったみたいです笑
そのあと説明をするといつもの友達のノリで「え、今口説かれてた?笑」と言われ、やっぱり友達以上にはなれないのかなと思い始めました。
その後も彼には好意があるような言動をしてみたり、遊びに誘ってもみましたが、いつも友達の雰囲気で終わるので何も気付かない鈍感な彼にはおもいきるしかないとおもいました。

私の先輩にそれを相談したところ、「彼に気になる子できたって言ってごらん?そうしたらどんな子でも多少は気になるから」と言われ、試しにメッセージアプリで送ってみることにしました。
そうすると彼はその時はあまりにも無関心で興味がなさそうでしたが、そのあと2人きりで会う用事がありその時に彼が「好きな子って誰なん??」と多少どころか結構気になっていたようで、「誰やろなあ、また相談するなあ」とその場では流してしまいました。
その日以降は何も変わらず、連絡を繋げることと直接あったらたくさん話すことを意識して好意を持ってもらえるよう努力しました。
でも、彼はやはり鈍感で特に変わった様子はなく、男性は普通気になってる子であれば遊びに誘ったり態度が分かりやすくなると思うのに全く変わらず、本当に仲のいい友達でしかありませんでした。


いつになっても変わらないので、映画に誘って遊ぶことにしました。その日はとても楽しく終わりました。
でもこのままだと私の片想いでずっと友達のままで、鈍感な彼は全く変わらないので、そろそろ私が告白して振られるなら振られてしまおう、でもそのまま仲のいい友達でいようと考えていました。
しかし、次の日。

この日は仲よしグループの5人でみんなで私の家でお鍋を作って食べる予定で、予定時間を決めていたのですが予定より早く彼が着いたので、先にお酒をあけて2人で飲んでいました。
私が眠くなったので友達が来るまで寝ようとしていると、彼が「俺も寝ようかなあ」と言い出したので冗談で
「一緒に寝る?笑」と言ってみると、「いいん?」と聞いてきたのでまあみんなで雑魚寝する仲だったので
「みんなでいつも雑魚寝してるじゃん」と誤魔化し、
お酒の勢いもあってか仮眠をとることにしました。
すると彼が「あのさ、手回していい?」と言いだしました。
私はびっくりして、え!?と言いましたが、正直嬉しかったので笑、なんで?と聞くと彼は抱き寄せるようにしながら
「こうされると落ち着くんやろ?笑」と前恋バナをした時に話していた話を覚えてくれて、すごく近距離で寝ようにも寝れなかったです。
でもその状況でも、友達は友達。
単に自己満で女なら誰でもいいと思ってやっているのではないかと思い、次の日友達に相談すると
「もう意味わからんから、彼に聞き!」と言われ
その日は彼とバイトのシフトが被っていたので、終わり時間に呼び出して聞いてみることにしました。
私「なんで昨日あーいうことしようと思ったん?笑」
彼「いや·····なんでやろな。」と何か、誤魔化そうとしていたので
私「誰でもそーいうことするん?笑私だからいいけど、ほかの女の子だったら勘違いするよ?普通笑」と言うと
彼「誰にでもするわけないやん。」
私「じゃあなんでなん?」
彼「なんで昨日あーいうことしたか分かる?」
と、照れだして見つめてきたので
私はその時点でテンパってしまい
私「え、待って待って、どーいうこと?そーいうこと?」
と、焦っていると
彼は「好きやからやで」
と言ってくれてその日から付き合うことになりました。

実は彼は全く鈍感ではなく、病院に連れていってくれたあとから気付いていたようですが、ずっと知らないフリをしていたそうです。
全然気付かず今までの好意を持ってもらえるような努力が全部筒抜けだったと思うと少し恥ずかしかったですが
半年間片思いしてそろそろ告白してから片想い諦めようと思っていたので、想いが叶ってよかったなあと思いました。これからも仲良くやっていきたいと思います。

written by レイナ.

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レイナ.

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