王道甘酸っぱい片思い

コンテンツ名とURLをコピーする

私が彼を知ったきっかけは当時流行っていたSNSでした。
夜間の学校に入学ししばらく経った頃
同じ高校の人達をSNSで探し繋がっていた時彼を見つけました。
正直な話プロフィール画像を見た瞬間にカッコいいと思いほぼ一目惚れでした。
私からメッセージを送り、そこから少しずつ仲良くなっていきました。
メールアドレスを交換し他愛もない話を繰り返していましたが、
私と彼は校内で会ったことも話したこともありませんでした。
そこで私は『今日の帰り道ばいばいって声かけるね!』とメールしました。
その日の授業は手につかず、ドキドキで壊れそうでした。
夜間の学校だったので授業が終わった時はもう外は真っ暗でした。
仲の良い友達と2人で玄関へ行き彼を探しました。
実際に会ったことが無くても彼を見たらすぐ分かりました。
彼が友達と別れ校門を出てしまったので急いで追いかけました。
『ばいばい!』『うん』
直接話した最初の言葉でした。
私は嬉しくて思わず泣いてしまいました。
それ以降グッと距離が縮まり校内で普通に話したり、
一緒に帰ったら、一緒に登校したり、公園で話したり、
とても幸せな日々でした。
ある日自分の気持ちを伝えたくてメールをしました。
『○○くん、私○○くんが好きです。』
でも、振られるのが怖くて
『友達でいてほしい。』
と伝えました。
彼からはすぐ返事のメールがきて
『え、友達でいてほしいなんて言われなくてもそのつもりだよ!』
この時私は思いました。
彼とは友達以上にはなれないんだ、と。
でも彼はその後も気まずくならないように普段通り話しかけてくれました。
メールで告白した直後はバレンタインでした。
『このチョコ本命だからね!』
『まじか、ありがとう。今年はお前からしかチョコもらってねーわ』
『ちゃんと全部食べてね!』
『家か帰ったら食うわ!てか雪なんだし俺がお前ん家の方まで行ったのに、寒くねーの?』
(もう、なに。優しすぎるでしょ。)

そんな楽しく幸せな日々が続いてたある日私の父が病気になり高校を中退せざるを得ないことになりました。
最後に彼を見たのは高校を辞める手続きをしに学校へ行った時でした。
何故かこの時の私は彼に話しかけることが出来ず、ただ見つめることしかできませんでした。
それ以降連絡も取れず疎遠になってしまいました。

あれから8年経ち私はシングルマザーになりました。
彼は何してるのかな、結婚してるのかな、
なんて今でも考えたりします。
でも一つ言えることは彼が幸せならそれで良いということです。

私の中で1番きれいで、1番切ない恋の思い出です。

written by はるまき

エピソード投稿者

はるまき

秘密 投稿エピ 1

甘酸っぱい片思いの話を誰かに聞いてほしくて登録しました。