3years~2人の恋道はジグザグです~

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私が彼と出会ったのは、1年の後期美化委員でのことでした。
178cmの彼・竹村圭佑くん(仮名)は身長だけでなく、顔も学力もスタイルも運動能力も完璧。
真面目で静かで完璧な彼に142cmという身長以外はなんの取り柄もないThe標準の私・柄沢華(仮名)は一目惚れ。
その後一緒に活動を続けていく度に、仲良くなりました。
「けいちゃん!そこの雑巾取って!」
「んなの、自分で…あ、柄沢はチビだから取れないんだった。ごめんごめん。」
「はぁ?」
ある日は、クリーナー掃除の分からないところを一緒にやったり、ワックスがけで私がした失敗を一緒に隠してくれたり。
優しいけど、いつも一言多い彼。
それでも私の中では、次第に「気になる」という気持ちが「好き」という気持ちに変わっていきました。
そして、2年生。
私が仲の良かった子はみんな隣のクラスに行ってしまうし、担任の緒方(仮名)って先生は知らない人だしで、気持ちは最悪だった私の前に、彼は現れました。
「よっ、同じクラスよろしく。」
「えっ。よ、よろしく!」
2年前半は席が近いこともあり、私と彼はいつメン4人のメンバーとして、学校ではバカみたいに一緒にいました。
彼の誕生日にはプレゼントもあげました。
「はいこれ、誕プレ。」
「お、ありがとう。」
ま、一方的だったんだけどね。
しかし、そんな幸せも束の間。
席替えを機に席が離れると、一切話さなくなりました。
私自身も話に行こうとはしなかったし、向こうもそういう人では無いし。
それからというもの、恋相談出来る「めい(仮名)」「ここ(仮名)」という2人の友達が出来たり、日々の日記帳みたいなもので、担任の緒方先生に彼への恋心がバレたり…
そして、しばらく経ったとき、校外学習の知らせが来ました。
完全班行動です。
班長決め後、席替えをしました。
まさかの、彼と同じ班。
担任の先生が同じ班にしてくれたんです。
恋相談出来る友達、彼の友達も同じ班。
以前のイツメンまで同じ班。
友達の協力もあり、彼と同じ学習係になったり、色々頑張りました。
彼も、校外学習先で、飢餓に苦しむ仏像の前でお腹を鳴らした私のために、昼ごはんの時間を早めてくれたりと、優しくしてくれました。
そして、2/14。
私はチョコと一緒に「好きです。付き合ってください。」とだけ書いた手紙を彼に渡しました。
3/14。
返事はありませんでしたが、お返しが来ました。
そして、終業式の日。
部長会(彼・サッカー部、私・ボランティア部)で集まったのをきっかけに思い切って、告白の返事を聞きました。
「今回はごめんなさい。」
というものでした。
感想は、やっぱりか。って感じ。
特に落ち込んだりはしませんでしたが、3年になって、クラスが離れて気づきました。
諦められてないと。
こんな気持ちになったのは初めてでした。
でも、クラス離れたことで、話すきっかけがなくなり、接点が無くなりました。
私は、接点が欲しくて、彼と同じ学級委員になりました。
でも、結局学級委員は何の役にも立たず。
しかし、運動会の時、ハチマキにメッセージを書いてもらうことは出来ました。
それからというもの話すことは無くなりました。
ですが最近、彼にあいさつをするという週間をつけました。
1週間やって、帰ってきたのは1回のみ。
ただ、それは聞こえてなかっただけらしいです。
それから2ヶ月。
受験が終わりました。
私は目標だった高校に合格。
彼も、難関校に合格。
大きな壁を乗り越えた2人の間には不思議な空気が流れていました。
それから2週間が経ったある日。
いつものように友達と話し、彼が来たタイミングで「お~はよっ!」と挨拶をすると、
「放課後体育館裏」
とだけ書かれた紙を渡されたのです。
その日、私は一日中ぽわぽわっとしていました。
そして放課後。
体育館裏へ行くと、そこには既に彼の姿がありました。
「けいちゃん?」
「あ。来た。」
彼は「あのさ…。」と言ったきり、黙ってしまった。
私も私で緊張していまい、上手く話せない。
無言の時間を断ち切ったのは彼だった。
「俺…、あの…そのさ、お前のこと…、えっと…、す…好きだと思う。」
「えっ!?」
「ごめん。あん時振ったのは俺だし、そのくせ今度は好きだとか自分勝手過ぎると思うけど、で、でも、受験終わって、冷静に考えて、俺は、お前が…好きなんだって…分かった。」
「けいちゃん…。」
「もし、もし、こんな俺でも良ければ…、付き合って…貰っても…いいかな?」
まさかかとは思ったけど、本当に彼の口から、私に向けて、「好き」という言葉を聞くことになるなんて思ってもいなかった。
答えはもちろん「うん!!よろしくお願いします!!」だ。
その日から、卒業まで私たちは恋人としてずっと一緒にいた。
登下校も、休み時間も。
友達にも、先生にも、驚かれたし、恋敵には睨まれたけど、あの日々はとても幸せなものだった。
そして、私達カップルは、1年、2年、3年とずっと続いた。
中学時代のどのカップルよりも長く。
成人式の日、一緒に行った時は周りの人がビックリしてたっけな。
運命のあの日からちょうど7年が経った今日、私達カップルは夫婦になりました。
「圭佑!驚かないで聞いて?」
「ん?」
「あんた、パパだよ。」
「えっ。ほんと?」
「うん!」
子供が出来たって伝えた時は、今までに見たことの無いような表情・涙を見せてくれた。
私のお腹の中に、宿った命の灯火。
私達が、中学時代から9年間育んできたこの気持ちは、次世代へと受け継がれていくことでしょう。
これが私達のジグザグな、恋道でした。

written by ぽちおちゃん

エピソード投稿者

ぽちおちゃん

女性 投稿エピ 1

中三片想い受験生! なにふぁむ&eighter∞ よろしくお願いします!