あのときのカレ

あのときのカレ

私が小学校の頃の話です。私の小学校は5年生6年生間でのクラス替えがありませんでした。そんな小学校で小学5年生のときに出会った彼は初対面から私を下の名前で呼ぶ元気な人でした。最初の私は馴れ馴れしいなと小学生なのにも関わらず生意気にも思っていました。そんな彼と年度が変わったあとすぐの席替えで席が近くなりました。そのため席の近隣の人で作る班というものも同じになり、だんだんと話す機会が増え、その子のことを気になりだしてしまいました。しかし、その後の席替えではあまり近くになれずすこし機会があれば話すくらいの仲の良さのまま6年生になり、同じクラス2年目を過ごすことになりました。6年生にもなるとみんな恋を気になりだします。その彼は、私の周りに少なくとも3人は好きと言ってる子がいるくらいモテモテな子でした。だけど彼は他の子より私を特別に扱ってくれていた気がして、旅行のお土産や、好きなアーティストが同じだったり、（S〇K〇I NO OWARIでした笑）メールの返信の頻度など、周りの子と少し違うなと薄々感じていました。小学6年生の頃はお見合いという方法で席替えをすることが多く、その度に私は彼と隣、もしくは斜めなど近くにいることが多くなり、学校外でも遊ぶようになったり一緒に帰ったりすることが多くなりました。それでも自分の気持ちを言うことが出来ないまま卒業式の日、私は風邪をひいてしまいました。だけど彼に会える最後の日。私は力を振り絞って式に出席し、その後のホテルで行われる卒業パーティーも参加しました。そこで私の友達の女の子と彼にこのパーティーのあと告白しよう！という約束をしてしまいました。それまでは負けない自信があった私でも不安になってしまい、言うのを躊躇ってしまいました。また、私は地元の公立中学校ではなく市外の私立中学校への進学と引越しが決まっていたため、会う機会やあそぶ機会も必然的に減ってしまう環境にいました。でも会えなくなる前に伝えたい、そう思い私は、勇気を出して告白をしました。すると相手の子も好きだったとの返事が！しかしやはり中学生には市外同士で付き合うのもむずかしく、、、その後はなにも起こらず付き合わずに終わりました。高校生になった今、私には別の彼氏がいて小学校の頃の彼には相談をよく聞いてもらっている仲のいい友達となりました。そうなった今でもふと思います、あの頃付き合ってたらどうなっていたのか、今の関係ではなかったのか、と。懐かしさに浸りたくなります。それでも今は友達！これからもずっと仲良い小学校からの仲でいたいです。このエピソードが漫画になって彼に届いたらいいな。

written by 柑