私には幼、小、中と同じ幼馴染が3人います。中学まで4人組でよく遊んでいたものです。
ではメンバーのご紹介(偽名です)。
まずは…私の大親友であるロッサ、ヨーロッパと日本のハーフの美女。
お次は…いつも気だるそうにしながらもなんでもできちゃう男子、シエロ。
最後に…何にでも熱くなれる、特にラグビーには目がない男子アルマ。
そしてわたくし…凡人の凡子と申します。
ではさっそく、お話の方へ。
はじまりはじまり〜
私達仲良し4人組は家が近いこともあり、中学まで登下校も放課後も休みの日も全て一緒に過ごしてました。
この時はまだ誰にも恋の矢印は指しても指されていないはずでした…
こんなに長い間一緒にいたのに、高校が別々になったら、はい。おさらば。とでも言わんばかりにパッタリと会わなくなってしまいました。
ロッサは父親の母国へ帰り、アルマは男子校へ、そして唯一シエロと私は同じ高校になりました。
でも、高校に入るなりシエロは彼女を作って私なんかお構いなし。時々一緒に学校に行ったり帰ったりはしてましたけど彼女がいたので…
まあ、いいですけど。でもね、私、心のどっかで彼のことを好きだったんだと思います。自分でも気づいたのずっと先だけど。
高校2年の夏、ロッサが一時帰国するというので皆で集まることになりました。
ロッサの家に4人が集まり、昼を食べ話して…
昔に戻ったかのようでした。
聞くところによると、ロッサは彼氏がいたけど最近別れたそう。
アルマは部活に夢中でそれどころではなかったと。
シエロは彼女と別れてしばらく経つと言っていました。
そんなこんなで夜になり帰ろうか話している時、ロッサの母親が泊まっていけというので泊まることになったのです。
風呂も入らず、ひたすら居間でゴロゴロしていたらあっという間によるの11時に。
いきなりアルマが「海へ行こう」と。
補導される時間なのにも関わらず、ロッサもそれに便乗。
泣く泣く、私とシエロもついて行くことになりました。
海まではたった3分。
潮風がとても気持ちよかったのを覚えてます。
今思えばこれが高校生活一番の青春だったんじゃないかなー
はい。こっからが本題なのです
砂浜につき…
ロッサがシエロに「座って!膝枕して!」と。
(ロッサさん、さすが海外帰りということもあり、人との距離がめちゃくちゃ近い近い)
シエロ「???やだよ。アルマに言って。」
アルマ「えっ…//」
この時、暗いのにも関わらずアルマの顔が赤くなったのが見えてびっくり。
後々聞いたのですが、アルマは小学生の頃からロッサのことが好きだったのだそう。
ロッサ「分かった。じゃアルマで我慢したげる〜」
一方の私はこのやり取りを座りながら見物してました。
すると、、ドスッ
隣を見るとシエロが。
「なんで、膝枕してあげなかったの?」と私。
シエロ「んー…気分?笑 じゃなくて、ずっと好きな子がいるから。膝は貸したくなかった笑」
(意外と一途)
私は誰か聞き出そうと中高の子たちの名前を片っ端に言ってったのですが、返事が返ってくることはなく…
代わりに返ってきたのは、片っぽのイヤフォン。
それで何を聴いたかは忘れてしまったのですが…
波の音と音楽が合わさって(時々聞こえるロッサとアルマの笑い声も)、とても心地よかった。
会話はほとんどないものの、時間が経つのは早くて…
あっという間にあたりが薄明るくなってきて…
朝日がひょっこりと。
それとともに、シエロが…
「好き…」
「えっ?」と私。
朝日に照らされる俯いてたシエロの顔が私の方を見てもう一回、
「好き。」と。
はーい。ここまで〜こっから先はご想像にお任せします(ニヤリ)
この後、家に帰りせっかくロッサのお母さんが部屋に布団を敷いてくれたのに、そこには寝ず居間で寝落ちし怒られました。
アルマがなぜ海へ行きたがったのかは…彼にもロッサに伝えたかったことがあるのでしょう。
海という場で。
ロッサの返事はNOだったらしいのですが。
ロッサの好きな人はシエロだったのではないか。と思うかもしれませんが、彼女が言うにはすでに母国に目をつけていた人がいたそう。
ただ単にシエロが近くにいたから、だる絡みをしてみたのだとか。
そして、シエロがなぜ高校で彼女を作ったのかは…
彼曰く、振り向かせたかったらしいとのことです。
本当か??
わかりませんけどね。
あっ今はもう彼とは付き合ってません。
仲は良いまんまですけどね!
4人でよく飲みに食べに行ったりします!
written by Rin
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よろしくお願いします!