あの時の後悔

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 中学2年生で、初めてあの人に出会いました。
その人は、クラスの中心人物、他のクラスの人からも人気でした。
私とは、全然違うタイプで、話すこともなかったけど、席替えをきっかけに仲良くなりました。その時は、私もあの人も違う人と付き合ってたし、仲のいい異性の友達という位置にいました。

 同じ高校に進んでも、その関係は、変わらないはずだった…
 ある日突然、花火大会に誘われ友達として、他の子もいたので、深くは考えずにいこうとしました。でも、花火大会前に「友達が来れなくてなり2人で行くことになった」と連絡がありそこに加えて、「2人になったから、浴衣で来てね」と言われました。自意識過剰かも知れないと思ったけど、少し何かあるのかなぁ意識し始めその後学校で、すれ違っても少し目を逸らしてしまいました。そして、ドキドキして花火大会を迎えました。

浴衣を着たあの人は、浴衣のせいかいつもよりかっこよく見えました。彼は、「はじてめてのデートだね」と言ったので、私は緊張のあまり「え?違うでしょ。まだ、友達だから、」と、言ってしまいました。その後、私は、なんで『友達なんて、言っちゃったんだろう』とすごく後悔しました。2人は、ぎこちないままその時を過ごすことになりました。花火が、上がる前売店で、食べ物を買おうと言うことになり、「何食べる?」と言われたけど、緊張して何にも口に入らないし、少しでも、可愛く思われたかった自分は、定番のかき氷のみ食べた後は、「もうお腹いっぱい」と言ってしまい、彼にも遠慮をさせてしまいました。

花火が上がり始めました。急名前を呼ばれ、『え!』と思って彼の方を向くと、「ジュース」と言われ『あ、なんだジュースか』と思い自分の持っていたジュースを手渡し、花火をまた、見始めました。そのまま、何事もないまま時だけがすぎ、花火終了のアナウンスがなり、帰ることになりました。帰りのバスを、待っている間、彼の友達がきて、少しきまづい雰囲気が和らぎました。

その後は、何事もないまま時だけがすぎて行きました。


夏休みに入り、2人で映画を見に行きました。花火大会の時よりは、だいぶ落ち着いて話すことが出来るようになっていましたが、友達の時に話していたようには、話すことができませんでした。その時、中学の友達に会ったのですが、「え!付き合ったの?」と言われ、「友達以上恋人未満の関係?かなっ」とだけ答えました。

その後、文化祭では、付き合っている人とは、うちわを交換する文化があるため、「交換しよ!」と言われ、交換して写真を撮りたかったのですが、恥ずかしくて言うこともできませんでした。でも、まだ体育祭がある!と思い、そのまま、文化祭を過ごしたのです。「明日、写真撮ろうね」と、送るとすぐに「撮ろうね」と返事が来ました。


体育祭当日、私は、体育実行委員をしていて仕事があり、彼も陸上部で、仕事があり全然会うことができませんでした。そのまま、閉会式が終わり「解散してください」と言われ片付けに入ろうとした時、急に背後から現れた「写真は?」と言ってきました。びっくりして、少しの間、時が止まっていました。写真を撮ろうとスマホを出そうとすると、「実行委員集まって」と召集がかかり写真は撮れないまま体育祭も終わってしまったのです。


そのまま時が流れ、彼からの連絡も来なくなり、「あー、もう終わったんだな…」と思いました。そしたら、噂で彼が〇〇ちゃんと付き合ったといのが流れてきました。『え!』と思っていると〇〇ちゃんと話しているのや一緒に帰っているのを見て『あ、本当に付き合ったんだ』とわかりました。

その日の帰りは、なぜか涙も出ずに心が無のまま帰りました。家に帰ると急に涙が溢れて出し、『何がいけなかったんだろう、なんで私に告白してくれなかったんだろう』『もっと自分から、話にいったり、自分の気持ちをもっと彼に伝えることができていたら違う未来になったかも知れない』『あそこにいるのは、今も私だったかも知れない』などと考え、その日は、ずっと涙が止まりませんでした。


あれからは、彼と話すことなく、高校を、卒業しそれぞれの道を歩んでいます。

今は、高校生でできる青春を一緒に過ごさせてくれた彼には感謝しています。

written by まろん

エピソード投稿者

まろん

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