6年前と変わらない言葉で。

6年前と変わらない言葉で。

彼と出会ったのは某ファストフード店。高校に入学してすぐの私は、友達と制服(赤リボンのセーラー服)で遊びにいくのが嬉しくて、いつも遊びにいってました。
向かいの席に友達と座る彼は、身長が高く、塩顔で私のタイプで一目惚れしました。ちらっと目が合い、かっこよすぎて目をそらしてしまいましたが、私の心のなかでは「あっ、〇〇高校の制服(チャック式の学ラン)だ、背も高いし、大人びてるな、一年生じゃなさそう。話しかけたいけど、そんな勇気ない、、、」なんて思いながら、お店を出て、友達と別れて一人でバスをまってると、目の前に彼が、、、彼も私も、「あっ。」と顔をしました。そこから、バス停で話して、彼が、「連絡先おしえてくれますか？」と言ってくれ、連絡先を交換しました。それから10ヶ月間、私の長い長い片思いの始まりです。メールをしたり、電話をしたりしましたが、噂によると彼は高校でモテモテみたいで、私なんか付き合えないだろうな、、、って諦めかけていました。もうダメだな、諦めようと、ふとカレンダーを見ると、その日は2月13日、、、バレンタインデーの前日。勇気を振り絞ってバレンタインチョコを渡すと決めました。彼には何も伝えず、彼の高校の正門でバレンタインチョコレートを持って待ち伏せし、「ずっと好きでした！」と公開告白。「俺も、ずっと告白する勇気出なくて。ごめんな。」と言ってくれ、付き合うことに。それから、色々なところにデートに行ったり、彼のサッカーの試合を応援したり。2年間、彼とお付き合いしました。私は彼が、サッカーをしているところが一番好きでした。彼のサッカーの試合は全部、カメラをもって、お菓子を作って見に行っていました。彼がサッカーになりたいと、一生懸命サッカーをしている姿を見るうちに、スポーツ選手を支えたい、と思い管理栄養士になりたいという夢ができました。彼が私の将来の夢を作ってくれました。
私と彼の大学受験も終わり、高校卒業まであと一ヶ月という時に、いきなり彼から「別れたい。」と言われ振られました。私は毎日のように泣いて、泣いて、立ち直れずに、いました。彼は違う県の大学にいき、私は地元の大学に行くことになりました。あれから3年、、、連絡も一切取らず、顔を見ることもありませんでした。
私は今、彼が与えてくれた夢の管理栄養士になるために国家試験の勉強中です。カフェで勉強していると、向かいの席に、目の前に見覚えのある人がいました。それは3年前にお付き合いしていた彼でした。私は彼をみてドキドキしていました。彼は私に気づくと、近づいてきて、「連絡先教えてくれますか？」と一言。それからまた連絡先を交換し、今もメールをしたり、電話をしたりしています。また、あの時みたいに付き合えたらいいなと、、、私の長い長い片思いがまた始まりそうです。そして彼はサッカー選手の夢を叶え、私は管理栄養士になるために猛勉強中です。

written by あや