私を綺麗にしてくれた大好きな先生 《後編》

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優しく先生に諭されたあとも、LINEのやり取りは続き、一年が過ぎようとしたとき、また次の文化祭がやってきました。私は、先生とやりとりをすることが嬉しくもあり虚しくもありました。私は、次の文化祭で先生に関わるのはやめようと決心します。
少しでも大人になりたくて、メイクを研究し、ベリーショートをボブまで伸ばしました。

文化祭当日、先生に会いました。すると「雰囲気変わったね。誰かと思ったよ」と言われました。私は恥ずかしさで別れ際、「LINEが壊れて、ID消えたのでもう連絡できません」と言い残してその場を立ち去りました。変わった私を一年前より少しでも綺麗になったなと思ってもらえたらうれしい。ただそれだけでした。帰り道、先生のアカウントを削除し、連絡を取れないようにしました。ブロックはしていませんが、それっきり連絡は途絶えています。

あれから、また1年が経ちました。今、髪はロングになり、周りからも綺麗になったとよく言われます。昔の自分より、今の自分の方が自信を持てます。

あの時、今は彼女とか考えてないと答えたのは、先生の優しさだったのだと思います。本当は彼女がいたのかもしれませんし、私はただの学生にしか見えていなかったのだと思います。

今でも、仕事で学校の近くを通ると先生の事が思い出されます。先生を越える人が現れるまでは恋をしないと決めているのですが、今はまだ出会えていません。

もし、夢でも先生と会える事があるのなら
「好きになった瞬間から、これまで一度も私の気持ちは変わっていません」と胸を張って言いたいです。また、「私を綺麗に変えてくれて本当にありがとうございます」と伝えたいです。

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