雨の日の夜

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私が初めて本気で好きになった人を、
意識し始めるきっかけになった話です。

私と彼はボランティアの先輩後輩で
先輩の彼は私の6個上。
立派な大人で社会人。

一方私はまだまだ子供な高校2年生。
部活でのトラブルに巻き込まれて疲弊していた時のこと。

彼からのLINEが始まりでした。

『お疲れ。なんか疲れてるな?笑』

「ちょっとトラブっちゃって…」

いつもは頼れるお姉さんキャラの私が年上の彼にだからこそ吐き出せた弱音に、
彼はとても優しかったんです。


『…なんかきつそうだな。
迎えに行くよ、○○駅で降りれる?』

もう夜も9時になる雨の降る中、
彼は車を出して私を駅まで迎えに来てくれました!

あまり人前で泣かない私は、
私の家まで運転をしつつ話を聞いてくれる彼の相槌を聞きながらボロボロ泣いてしまいました。

「よく頑張ってるよ」「お疲れ様」「大変だったな」

私の頑張りを認めてくれる言葉が嬉しくて、
かけられる言葉が優しくて、

「我慢するよりいいから泣きな」
そう言って車を停め、頭をぽんぽんと撫でてくれました。

最後には冗談めかしつつも軽く抱きしめて背中を叩いてくれて。






彼は「こんな年上のおじさんでいいのか?」なんて言いますが、
“こんな年上のおじさん”の優しさで意識するようになっちゃったんですから
好きになるのは仕方ないですよね?笑

written by 莉海

エピソード投稿者

莉海

女性 投稿エピ 8

DK