わたしの青春

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私は中学三年生の頃、受験のために塾に通い始めました。そこで出会って仲良くなった他校の男の子がいました。その人はかっこいいのにそこまで目立たなくて、学校ではほとんど女子と話さない人でした。そんな中わたしには話しかけてくれる特別感がなんだか嬉しかったのを覚えています。受験勉強のために私は毎日塾に通っていて、その男の子も毎日来ていたのでいつも一緒に自習室の隣で勉強しました。お腹空いたねと言って2人でコンビニに行って肉まん食べたり、塾がやっていない日は2人とも何も言わなくても自然と図書館に集まって一緒に勉強しました。あまり言葉を発さないけれど一緒にいてすごく居心地がいい人でした。そんな毎日の中で私が忘れられない日があります。私の誕生日の日、塾の授業があって、教室に入るとその男の子しかいませんでした。ぶっきらぼうに「誕生日おめでと。」と渡されたのはすっごく可愛いクマのぬいぐるみでした。なれない女の子向けのお店に入って探してくれて、照れながら渡してくれたことがすごく嬉しかったのを覚えています。高校は私が県外に行ったのでもうあまり会うことはありませんが、きっと高校が同じ県だったら私はあの人のことを好きになっていたと思います。あの人との思い出は甘酸っぱくて幸せで、私にとっての青春でした。

written by まこまこ

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まこまこ

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