トロンボーン吹いてる先輩は…

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私は吹奏楽部に入っていてユーフォニアムという楽器を吹いています。私のパートは人数が少ないのでいつもトロンボーンと一緒に練習していました。トロンボーンには一人、眼鏡をかけた男の先輩がいてユーフォに入った私をまるで妹のように可愛がってくれました。ガサツだしよく物を置いてくし、欠点ばかりだけれどとてもトロンボーンが上手な先輩のことはすごく尊敬していて大好きでした。
夏休み中、練習をしていたところ私の使っている楽器のネジが外れなくなってしまいました。そこで、先輩に頼んだところ「じゃあ取ってあげる。その代わりユーフォ吹かせて!」と言われました。やはり男の先輩なのですぐに開けてもらえました。そして「吹いていい?」と。「ありがとうございます‼️どうぞ!」私がそう言うと先輩は吹きはじめました。パート部屋は二人きりで先輩のトロンボーンの音の混じったユーフォの音だけが響いていました。普段は見ない先輩の優しい眼差しに少し胸が高鳴ったのを覚えています。一通り吹き終わり、先輩は満足したように私に楽器を渡してきました。そして
「俺は8月で引退だけど、これからも頑張ってな。俺の跡継ぎになれるようにいっぱい練習しろよー(笑)春の演奏会上手くなったお前を見れるの楽しみにしてる。」
そう言ってこっちを一度振り替えってニヤリとし、先輩は帰りました。
その後私は気付きましたが、
先輩は私の使っているマウスピースをそのまま使っていたんです。
要するに間接キスですね。私にとってファーストキスだったのでパート部屋で一人で赤くなっていました。
今、先輩は受験勉強のため部活にいませんが校内で会うと必ず微笑んで周りに人がいないと話しかけてくれます。
私はそんな先輩のことが先輩としても一人の男子としても大好きです。
明日も会えるかな………

written by ゆーふぉ

エピソード投稿者

ゆーふぉ

女性 投稿エピ 2

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